冬の風、並びに春の日差し。
2009年 02月 09日
この週末、長野へ行こうと考えていた。
何故なら、予報で日曜に雪が降ると報じられていたからだ。
私はどういうわけか長野が好きらしく、ほぼ毎年、長野県のどこかしらには行っている。そんな私だが、真冬の長野にはまだ訪れたことがなかった。雪が降り積もる信州の地を、一度この目で見てみたい。
が! 前日になると予報が変わり、雪はほとんど降らずにすぐに晴れてくると言うではないか。
まあ、寒いのは寒いだろうけど、雪が積もっていなければ、いつもの風景と変わらないし…
(山頂に積もる雪は、春先でも見られるので)
現在、休日の都合上、遠出ができるのは隔週末なので、よほど北国まで行かない限り、時期的に今シーズンのスノードライブはもう不可能かもしれない。
まあ、昨年末にテストを兼ねて雪中走行はしたので、もういいと言えばその通りなのだが…
とりあえず頭を切り替えて、この週末は久々にバイクでの遠出をしよう。
行き先は、伊良湖か伊勢あたりか―
気軽だし、まだ行ったことのない気になるスポットがあるので、伊良湖に決めた。
いつも朝寝坊して出発が遅くなるのが常なのだが、今日は早起きに成功した。
6時30分に基地を出発、一路南を目指す。
R23までわずか20分少々で到達。そして高架区間をハデに飛ばす。
大きな朝日が視界に現れた。先月に見た初日の出のような眩しくはなく、まるで夕日のように真っ赤に、そしておぼろげに光っていた。
だが、高度を増すにつれて、太陽本来の眩しい光を放つように。その光を浴びながら、アクセルをワイドに開き、車を次々とミラーの彼方へ消し去ってゆく。
最高にいい気分だ! 寒いけど…
その後も、驚異的なペースで距離を稼いでゆく。コンビニでおにぎりを食べたり、豊橋では降りるI.C.を間違えて迷走しつつも、R42へ。あとはこれをまっすぐ走るだけだ。
道の傍らには菜の花が咲いている。この時期がピークなのだが、一部、あまり花をつけていない畑も見受けられた。まだ散るには早すぎるのだが… どうしてだろう?
そんなことを考えて走っているうちに、いよいよ伊良湖がすぐそこに。
しかし、手前の急な上り坂を登りきったところで、いったん駐車場に機を停めた。
あまりにいい天気なので、久々に写真でも、との気まぐれであった。


あのときは買ったばかりのCD50で、7、8時間くらいかけてここまで辿り着いたっけ。
夏真っ盛りの8月で、暑かったな。
しかもカメラは「写ルンです」だし。
思わず昔を思い出した。
さて、とりあえず岬に到着。
かかった時間はなんと… 2時間50分!
いつもだいたい4時間近くかかることを考えると、驚異的な数字だ。
しかも、休憩や写真で30分ほど停止していたことを考えると…
やはり前半のバイパス区間までを飛ばしたのが効いたのか?
早起きは三文の徳とは、よく言ったものだ。
それはいいけど… 何だこの風の強さは!
ヘルメット装着時はシールドのおかげで気にならなかったが、それを脱いだ途端、風が目に入って沁みて仕方ない。油断したらキャップも飛ばされそうだ。
そんな中、駐車場の反対側に、小さな菜の花畑を発見。おお、写真でも撮ってみようかな?

いいシチュエーションだな
(逆光がツライけど…)
しかし、風、強すぎ! 目から涙がちょちょぎれる!!
いつものように灯台まで歩こうと砂浜に降り立ったら、砂が思いっきり巻き上げられている。
これを見た私は一気に戦意喪失、早々と退却を決めた。
風もなく、ポカポカ陽気だった前日に来ればよかったなぁ…
さて、次の目的地へ異動しつつ、家族からのリクエストであったイチゴを探して走ったのだが、少ない。何箇所か寄ってみたが、なんと売り切れ続出で、かろうじて1パックだけを調達するに留まった。まだ時期的にちょっと早いのか? イチゴ狩りは既にあちこちで始まっているようだが…
仕方なく、これにトマトなどを加え、土産とすることに。
さて、次の目的地が近づいていた。
13年前に初めて訪れて以来、もう10回かそれ以上は来ている渥美半島において、まだ一度も足を踏み入れていないスポットがあった。帰りの時間が遅くなるのを嫌い、また今度、また今度とつい先延ばしにしていたのだ。
だが今日はまだ11時。時間はたっぷりある。
短いワインディングを登りきり、到着したのは「蔵王山」。なんでも、渥美半島で3番目に高い山だそうな。
駐車場の横には巨大な発電用風車があり、強い北風を受けて高速で回転していた。
地図が示す通り360度の展望を有しており、いつも帰りに通る橋などもはっきりと確認できた。

冬で、しかも風が強い日は空気も澄むはずだと考えていたのだが、今日はやけにモヤッとしている。そうか、雨上がりではないので、砂が飛んでしまっているのかもしれない。
(それとも… 花粉!? でもまだピークでもないし…)
何はともあれ、ようやく気になっていたスポットをクリアできて、とりあえずは満足である。
じゃあ、帰るか。
途中、蒲郡のマックで昼食をとる。
ものすごい混雑で、2階席でさえ座るところがないのでは!? と心配してしまうほどであった。
不況になると、こういった手軽で安いところに人気が出るとは言うけれど、いやここまでスゴイとは…
(ちなみに、その夜家族で食べに行ったとんかつ店はいつになくガラガラで、たいそう驚かされた)
14時30分、基地に帰還。
風が猛烈だったのが珠にキズだが、日差しはどことなく春めいていた。
あと1ヶ月もすれば、本格的なツーリングシーズンの幕開けである。
近々、サイコガンダムに待望の新兵器も装着されるし、非常に楽しみだ。
今年は、ほとんど走れなかった昨年の分まで駆け回るぞ!
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by fch_titans
| 2009-02-09 10:49
| ツーリング