この星が、好きだから― 私は、ティターンズ。


by fch_titans
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まさか、新年2回目の更新が、このような内容になるとは…


およそ3年半前、実家で飼っていた兄弟犬のうち、兄が死んだという出来事を書いたが、生き残っていた弟「パル」が今朝、息を引き取った。


小柄ながらもものすごく食べるので、年々お腹だけが太っていき、頭は小さく、足も短いのに、胴体だけがやたら太いというアンバランスな体型が何ともファニーでかわいかった。
(それゆえに、最近では「タヌキ」呼ばわりされていたが…)


小さい頃から病気知らずで健康そのものであったが、もともと心臓が弱い血統で(兄も心臓病が発端となり死んだ)、おまけに肥満もいいところであったため、獣医から「肥満を改善するように」と、いつも口酸っぱく言われていた。


それでも、満14歳を迎えてなお健康そうに見えていたのだが、昨年秋ごろに突然発症、以来、ずっと咳こむ日々が続いていた。
そう、かつて兄がそうであったように。


10月ごろ、そして12月の下旬に、激しい発作を起こして死にかけたものの、注射を受けてどうにか症状は収まっていた。
しかし、大晦日から急にグッタリしだしたのである。
それまでどんなに元気がなくても、好物を鼻先に持ってゆけば目を爛々と輝かせ、ものすごい勢いで食べていたのに、とうとう食べ物を全く受け付けなくなった。


「いよいよダメか?」
「年が越せるのか?」
誰もがそう思ったが、年が明けて4日くらいから徐々に食欲が復活、半分閉じていた目もぱっちりと開き、ヨタヨタだった歩き方もしっかり元気になった。
その姿を見た家族は皆思った。
持ち直したかも!? と。


だが、今思えば、それは命が燃え尽きる前の、ほんの一瞬の輝きだったのかもしれない。
昨夜から容態が急変、息は荒く、苦しそうにうめいていた。
そして今朝、診察時間を待って病院に連れて行くつもりでいたが、残念ながらそれを待つことなく、母に抱かれながら、天に召されて旅立って行った。


私はこれまで、ペットのみならず、祖父母や親類なども含めて、「死に目」というものに遭ったことがなかった。
だが今回は、息を引き取る最期の瞬間を、しかとこの目で見届けることができた。
「できた」などという表現はいささか不謹慎かもしれないが、初めて、天国への出立の瞬間を見届けることができたのである。


近所の寺でお経をあげてもらい、今は部屋の隅に安置してある。
午後は父と共に墓を作った。
あさってには、先に眠っている兄の隣に埋葬する予定である。


今回の死はあらかじめ予見されていたことゆえ、自分としては冷静に受け止めることができたと思っている。
だが夕方になると、長年の習慣からか、つい「そろそろ散歩に…」などと考えてしまった。
昨日の夕方も私が散歩に連れて行ったが、あれが最後の散歩となったのか。
昨日の今ごろは、けっこう元気に歩いていたのに…
そしてもう、散歩へ出ることはないんだな…
そう思うと、心にぽっかりと穴が開いたような気がした。


14年と7ヶ月、我が家のペットの長寿記録を2年も更新し、パルは逝った。
我が家にはまだ猫が一匹いるものの、おそらくこの記録が破られることはないだろう。
それはつまり、「もう犬は飼わない」ということを意味するものでもある。


思い返せば、パルはいつも兄にべったりくっ付く(まとわり付く!?)ように過ごしていた。
寝るときも、いつも兄のそばだった。
天国に行っても、また同じようにして暮らすのだろうな。そんな気がする。


とにもかくにも、長年にわたり家族を癒してくれたことに、心から感謝したい。
パルよ、ありがとう。
そして、お疲れさま。

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# by fch_titans | 2012-01-08 20:09 | その他諸々