この星が、好きだから― 私は、ティターンズ。


by fch_titans
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往く夏を惜しんで


最近、休みのたびに天気が崩れてばかりで、なかなかツーリングに行けないでいる。


だから、多少雲は多くても、雨が降らなければとりあえずどこかには走りに行きたいと考えている。
で、ここ最近そうやって走りに行ったのが、愛知県と長野県の境にそびえる茶臼山である。


もう2年以上走っていないコースだから、ということもあるが、もうひとつの理由がある。
茶臼山へのメインルートとでも言うべき『茶臼山高原道路』(全長14.2km)が、この春より無料になったらしいのだ。従前は980円もの料金(ただし原付は150円くらい?)が必要だっただけに、私としては大きなニュースであった。この高額な通行料を嫌い、もうここ何年もこのルートを敬遠しており、どんな道だったかさえ忘れかけていたほどだ。
よし、ならばこれを機に久しぶりに走ってみようじゃないか、と思い立ったというわけである。


例によって早起きに失敗し、出発は9時。翌日は勤務日ゆえ早めに帰還したいこともあり、東名阪を利用することに。曇時々晴との予報であったが、空には一面の雲。
しかし、出発時はそうであっても、後から徐々に晴れてくることが往々にしてあるということを、ここ数年のツーリングで学んだので、気分を損ねたりはしない。あれだ、私と一緒で、お天道様も早起きが苦手なんだ、きっと。


東名への合流地点の手前で高速を降り、県道60を東へ。学生のころ毎日のように通ったこの道の景観も、今ではすっかり変わった。真新しい店舗がずらりと立ち並び、頭上にはあの万博の名残りとも言うべきリニモが走る。あの頃はこんなスゴいことになろうなどとは夢にも思わなかった。


やがて、その万博の跡地を通過し、猿投グリーンロードへ。
PAには、相当な数のバイクが停まっており、大勢のライダーが腰掛けて談笑していた。
そうか、明日は月曜だが敬老の日なので、この週末は3連休という人も多かろう。こりゃ、この先も多くのバイクで賑わっていそうだな。
出発からまだ1時間しか経っていないので、トイレとMD交換だけを済ませ、すぐに再発進した。


グリーンロードを下りたら、矢作ダム沿いの定番コースだ。雲の隙間から少しずつ太陽も顔をのぞかせるようになってきた。深い緑の中を、重い排気音を響かせて駆け抜ける。
やがて矢作川を外れ、稲武方面へ。このあたりから他のバイクとすれ違う機会が増えてきた。
昔は片っ端からピースサインを投げかけていたものだが、今ではすっかりやらなくなってしまった。頑張って出せるとしても、せいぜい同じGL乗りに対してのみである。なぜだろう?
最近は、何らかのリアクションが返ってくることがめっきり減ったので、億劫になってしまったのが主な原因ではないかと見ている。
(えっ、他人のせいにしてるって? うーん、まあそうかも知れないけど…)


さて、稲武の交差点に到達した。いつもならここで左折し、飯田方面へ遠回りするところだが、今日は何のためらいもなく直進できる。そう、高原道路入り口へと続く道へと。
そして、入り口へとやってきた。ホント何年ぶりか分からないけれど、とにかく行こう!


面ノ木I.C.あたりまでは遅い車に頭を押さえられ悶々としていたが、それをパスしてからはようやく自分のペースで走れるようになった。
時折見える遠くの山並みをちら、ちらと眺めつつ、巨体を傾けてコーナーをクリアしてゆく。
休憩施設は帰りにでも立ち寄るとして、とりあえずは高原をめざす。そして高原が近づいてくると、雲が途切れ青空が広がり始めた。
「むぅ、なかなか憎い演出だな!」
スキー場のリフトの下をくぐり、駐車場を通過し、上り坂はやがて水平に。
着いた。茶臼山に到着だ。


所要時間は2時間20分。これは早い。仮に東名阪を使わなかったとしても、3時間を切っていたであろう。
茶臼山って、こんなに早く来られたっけ? と驚いたが、やはり高原道路を利用したことが時間の短縮につながったに違いない。
これだけ早く着いたので、この後の時間に余裕ができた。天気もいい。
ならば、前回断念した展望台まで歩こう!


案内板によれば、展望台まではおよそ400m。なんか、見たことのある数字だな。
ああ、あれだ、経ヶ岬の展望台と同じだ。
しかし今は9月の中旬、しかも標高1300m付近ともなると、さすがに涼しい。汗だくになる要素は皆無に等しいので、坂との戦いに専念できる。


蜘蛛の糸が顔に絡みつくのが嫌なので、落ちていた木の枝を前方で振り回しながら遊歩道を登る。人の気配はほとんどない。結局、誰ともすれ違うことなく、山頂付近の展望台に到着した。




おぉぉぉ! いい眺めだ!

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こんな素晴らしい展望が広がっているのに、ここ10年ほどはいつも素通りしていたのか。勿体ない話だ。

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高い高い秋空の下に、名残を惜しむかのような夏の雲。
バトンタッチを繰り返し、季節は廻る。
嗚呼、今年も夏が去ってゆく。





15分ほどこの眺めを満喫し、展望台を下りた。


帰りは道の駅やらパーキングやらに立ち寄りつつ進む。どこもかしこもバイクだらけだ。よく見ると関西方面からのバイクも多数見受けられた。さすが連休。私も連休があれば、あんなとこ、こんなとこへ出かけられるのだが… 年休をゲットしたら、これでもかというくらい使ってやろう。


国道へ戻り、岐路に着いたところ、こんな光景に出会った。

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青々と輝いていた稲も、その輝きを黄金色に変えていた。
奥のほうでは、稲刈りが始まっていた。
今年も恵みをありがとう。


復路のグリーンロードを駆け抜け、名古屋市街に差し掛かると、気温は30度を超え再び暑さが戻ってきた。
まだ当分の間、昼間は暑さが残りそうだ。




                                       作戦時期:08年9月14日
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by fch_titans | 2008-10-02 17:01 | ツーリング