この星が、好きだから― 私は、ティターンズ。


by fch_titans
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<   2008年 08月 ( 4 )   > この月の画像一覧

熱きタンゴの調べ ③



日没が迫る中、R482を南へ。
とりあえず福知山を通過して、テントを張れそうな場所を見つけたらそこで本日の進軍を終了する。この先はほとんど山道ばかりでGSは僅少とみて、給油はさきほど済ませておいた。まだいくぶん余裕はあったが、このほうが余計な心配も無く走りに専念できる。あとは風呂と夕食、そして野営地探しだ。


R426にスイッチしてほどなく、さっそく温泉が出現だ。夕食より先になってしまうが、この先温泉はほとんどないので、入っとくか。
シルクと名づけられしこの温泉、何でも肌がものすごくツルツルになるとか。まあ、私としては、汗が流せればいいわけであるが、それでも気にはなる。さっそく入ってみることに。
確かにすごかった。5分も入っていれば、もう肌はスベスベ。さっきまでは汗でベタベタだったから、その差はすさまじいものがある。野外には露天風呂もあり、うっすらと暗くなってゆく空、目前にそびえる山肌を眺めながら、旅の疲れを癒すひと時を過ごした。


陽もとっぷりと暮れ、辺りを闇が覆い始めたころ、進軍を再開。集落を抜けると、街灯ひとつない真っ暗闇の世界。そんな夜道を、サイコのイエロービームが切り裂いてゆく。
やがてR9へと合流し、ほどなく福知山市街へ。ここ数年、なんやかんやで立ち寄ることの多い街だ。確か、もう少し進めばジャスコがあったような… あった。ここで夕食にしよう。
時刻はすでに20時を回っていた。相当に腹ペコだが、遅いことが幸いし、パン屋では安売りが始まっていた。単価が高めで、普段ならまず手を出さないような色とりどりのパンを次々とトレイに乗せる。翌朝の分まで買い込み、その後はジャスコ本体にて飲料を調達。
ベンチでその一部を食したが、甘い炭酸飲料、クリームたっぷりのパンだったため、思いのほか食べられなかった。ま、いいか。この後は寝るだけだし。


福知山から真東へ進み、綾部市外を通過。さらに東へ行けば、野営ポイントが点在するので、よさそうなところを物色する。
すると、R27から県道12に外れ、発電所の先にあるダム湖にて、おあつらえ向きのスポットを発見。駐車場には誰もおらず、すぐ横にトイレもある。いいね、ここにしよう。
サイコを停め、その横にすぐさまテントを展開。荷物を放り込み、本日の作戦は終了。ここまでで390km、これだけ稼げば、明日はゆとりをもって行動できそうだ。


寝巻に着替え、銀マットに横たわる。明日は6時くらいには起きたいので、さっさと眠ろう。









暑い!!!

暑くて眠れない!
もう23時だというのに、まだこんなに暑いのか!?
このテントは出入口が一つしかなく、反対側に煙突のようなベンチレーターこそあるが、風通しはそれほど良くない。だから、たまにそよ風が吹いても、テント内の熱気を追い出すまでには至らないのである。
そうだ、こういう場合は、うちわを使って強制換気だ… って、ない!?  いつもバッグに入れっぱなしだったはずのうちわが、こんな時に限って無いなんて…
「クッソー、いつになったら眠れるんだ!?」
悶々とした真夏の夜は、こうして更けていった。



携帯から流れる、ラジオ体操第一のメロディに反応してまぶたを開いた。
「朝か…」
一応は眠りに堕ちたものの、トラックの騒音のためあまり深く眠れなかった。こんなマニアックな道を通っていかなくても… と言いたくなるが、文句を言えた立場ではないか。
早起きついでにちゃっちゃとテントを撤収し、昨日買った菓子パンを平らげる。しかし、ここでもまた完食とはいかず、一つ残してしまう。「2食分も食べたのに尚残るとは…」胃が小さくなっているのかな? だとしたら歓迎だけど。
さて、今日は京都市内に用事があるので、早めに出発しよう。


県道の続きを進み、ほどなくR162に出る。この道でひたすら京都市街を目指す。
道の両脇には杉林が高々とそびえ、展望はない。だが陽が当たらない分、涼しげではある。
京都市街まであと20kmくらいの区間から、ワインディングの様相を呈してきた。平日の朝だからか、市街へ向かうであろう車がだんだん増えてきて、行列をなしてコーナーを曲がってゆく。こんなときは、音楽を聴きながら淡々と事務的に走るだけだ。


そして、京都市街へ突入。とはいえ中心部には向かわず、北部から西へと回り込む。ちょうどそこには渡月橋があったため、ちょいと立ち寄ることに。


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平日の朝ではあるが、早くも観光客で賑わっていた。
川の流れは涼しげなれど、市内に入ったあたりから急に暑くなってきた。これは今日もヤバそうな感じがする…
ここには何度も立ち寄っているため、これといった観光もせず、少しぶらぶらしたあと次の目的地へ。


当てずっぽうに走り、目的地周辺の住宅地に迷いながらも、なんとか到着。
ここは妙徳山・華厳寺。別名「鈴虫寺」と呼ばれている。というか、こちらの名称のほうが圧倒的に有名か。
今回ここを訪れたのは、他ならぬお礼参りのためである。そう、これこそが今回の作戦の一番の目的であり、丹後半島周遊はそのついでだったのだ(とはいえ、実際は丹後のほうがメインっぽくなってしまったが…)。
ここもまた、幾度となく来ているので、住職氏の説法(というか、トーク!?)も聞き慣れていて、話のオチもだいたい覚えていたが、何度聞いても面白いので、茶をすすりながら耳を傾ける。
何でも3連休最終日の昨日は、寺の門から階段、さらには参道までも行列ができ、2~3時間待ちであったとか。今日は広いお堂に3分の1もおらず、快適そのものだ。もし行程を逆回りにしていたら、えらい目に遭っていたな… 助かった。
新しい札を手に入れ、新たな願いをかける。
えっ、何かって!? ま、そんなに浮いた願いごとではない。地道かつ着実な人生を歩むための願いである。
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セミの抜け殻を発見。夏だなぁ。
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さて、目的は達したので、あとは帰るだけ。
R9~R1で京都市内を横断。思った通り暑さが厳しくなってきた。良いとはいえない車の流れの中、辛抱の走りが続く。


京都市街を抜け、滋賀県に入ったが、今度は大津周辺で更なる渋滞が発生。「やっとれん」とばかりにR1を離脱し、細かい道を適当に走り、琵琶湖岸へ。
そして東岸へと回り込むと、レークサイド・クルージングの始まりである。
どうしようもなく暑いけど、空もよく晴れていて気持ちがいい。大型車両がいるためあまり飛ばせないが、さりとて流れが滞るわけでもなく、ほどよいスピードで流す。
途中、ハスの花の群生地を見つけ、立ち寄ってみる。

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何人かの人々が木陰に集い、湖面では水上スキーを楽しむ人も。
私も腹が空いてきたので、木陰に腰を下ろし、手を付けていなかったウィンナードッグを取り出し、ムシャムシャ頬張った。


このまままっすぐ帰っても良かったが、時間もまだあるし(あと暑いので)、あるスポットを探索してみることに。それは、彦根市の住宅街にあるという、「十王村の水」なる湧き水だ。
ツーリングマップの大雑把な地図を頼りに、「そのあたり」まで来たが、その先が非常に困難であった。住宅が密集していて見通しが利かないうえ、分かりやすい目印もない。あちらこちらをグルグルと走り回る。本当にあるの? と疑問が湧き、どうしよっかな~、まぁやめとこうかな~なんて思い始めたところだった。
信号待ちの交差点、その真正面に、何やら小さなお堂らしきものが。気にせねばごく普通の光景だが、しかし妙な違和感が。地面に建っているようではなく、お堂だけが「浮いている」感じがしたのだ。んんっ? まさか…
信号が青になり近づいてみると―


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あった!! これかぁ。
これは分かりにくい…


サイコを離れた場所に停め、ペットボトル数本と、事前に調達しておいた粉ポカリを手に、細い道を歩く。
心ばかりの浄財を箱に入れ、階段を下りて水源へ。ところが、ちょうどそこへ地元の小学生がワイワイと押し寄せ、水を飲んだりはしゃいだり。子供たちが去った後、あらためて水を汲む。
「うおっ、冷たい!!」
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じょうごが備えられており、ボトルに詰めやすくなっているが、水の勢いがすごいため、すんなりと入ってくれない。なんて豪快なんだ。
また、あまりの水の冷たさに、ポカリの粉が溶けきれずに残っている。こちらはしばらく放っておくとして、純粋な水のほうをゴクリ。
「ぷはーっ、こりゃ生き返るわー!」
まさに、酷暑の中のオアシスだった。


やがて琵琶湖に別れを告げ、関ヶ原ICへ。燃料を持たせるため控えめのスピードで巡航し、基地に到着。本作戦は無事に終了した。
荷物を片付ける前に、まだ微かに冷たさの残るポカリのボトルを開栓し、口に運んだ。
セミの羽音が盛んに鳴り響く、夏の夕方のことであった。

                                                   (完)
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by fch_titans | 2008-08-22 17:27 | ツーリング

熱きタンゴの調べ ②


R178に戻り、進路を北へ取る。
なぁに、経ヶ岬はもうそんなに遠くないさ―
そんな思いは、単なる思い込みに過ぎなかったことを思い知らされた。
伊根を少し過ぎたあたりから、R178は急激に表情を変えた。
きついコーナーが増え、道幅も狭くなる。
なんだこれは!? 記憶していた状況と、えらい違いだ!


とはいえ、その記憶とやらも怪しいものではあった。
こういうことに関しては抜群の記憶力を誇る私だが、過去にここを走ったのは一度きり。しかももう12年も前のことである。おまけに当時は雨に祟られ、ただただ辛いという意識が強かったため、道の詳しい状況までは神経が行き届かなかったのかもしれない。


何はともあれ、海が見える区間までやってきた。次々と迫るコーナーの合間を縫って、青く澄んだ日本海を見下ろす。それを繰り返しているうちに、ついに現れた。経ヶ岬へ続く一本道だ。


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12年前はどんよりと厚い雲が垂れ込み、海もいささか荒れ模様だった。
しかし今日は、青い空に雲もまばら、さらに濃いブルーの日本海が穏やかに眼下に横たわっていた。
さて、「岬」といえば灯台である。もちろんここ経ヶ岬にも存在するし、歩いてそばまで行ける。
距離は400m、徒歩で15分ほどとある。
まあ、時間はかなり遅くなってしまっているが、せっかく来たんだし、1時間かかるわけでもないし…
行くか!!


勇んで歩み出したのはいいが、いきなり急な登り坂。路面も階段状になってはいるが、舗装されているわけではない。さらに、その段差がちょいと大きすぎて、かなり足を上げなければならない。
登り始めて3分ほどで、もう息が上がってきた。汗も一気に噴出し、もうびしょびしょだ。ここ数ヶ月はろくな訓練も行っておらず、加えて装甲がかなり厚くなり自重が増加している私には、相当キツい。だが、ヘッポコ軍人にも意地ってものがある。呼吸を荒らげながらも、必死に前へ!


と、10分近く登ったところで、分岐が。
緩やかになった坂をまっすぐ行けば灯台。それよりもっと急勾配の上りを行けば、展望台。
灯台まではすんなり行けそうだが、「展望」の二文字を見たとあっては、ああそうですかと見逃すわけにはいかない。見るからにキツそうだし、暑くて死にそうだが、意を決して展望台へ。


途中、前方にカップルが現れた。彼女のほうはサンダル履きで歩き難いためか、ペースが遅いため追い抜く。息は弾みっぱなしで、全身汗まみれで何ともならないが、そこに待つ素晴らしき眺めのために、力を振り絞る。こりゃあ、さっき食べたハンバーガーも、ソフトクリームも完全にチャラだな、そんなことを考えていると―
坂が終わったようだ。着いたぞ!


そして、そこに広がる風景に、私は言葉を失った。














な~んも見えん…


展望台は確かにあった。
しかし、その周囲にはびっしりと木が生えており、海はほとんど見えなかったのである。
そう、そこは、展望なき展望台…
(てか、標識に『※ただし、ほとんど見えませんよ』とでも書いとけっ!!)


ものすご~い虚無感に苛まれつつ、トボトボと来た道を下る。すると、だいぶ前に追い抜いたカップルが上ってきた。彼女のほうがギブアップしたらしく、彼氏が負ぶって登ってきている。微笑ましい光景につい口元が緩んだ。緩んだついでに話しかけようかと、一瞬迷った。
「この先、登りきっても何も見えませんよ」
が、やめておいた。ゴール直前まで来て、そんなことを言われたら腑に落ちないだろう。せっかくここまでたどり着いたのなら、展望は無いまでも最後まで登り切ったという達成感を味わってもらったほうがいい、そう考えたからだ。


今後、ここを訪れる諸君に告ぐ。ここの展望台へ行くのはやめたほうが賢明である。
(ま、訓練の一環として登るのならば止めはしないが)


その後、灯台へと下り、今度こそ展望を楽しめたわけだが、何かと無駄の多い行軍となってしまった。


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駐車場に帰ってきた私は、いの一番にスポーツドリンクを取り出し、ガブガブと胃に流し込んだ。
暑い!!! シャツもジーンズも汗でぐっしょりだ。
こんな時、通常のジーンズはいつまでもベタつきが残り、その不快さといったら拷問に近いものがあるが、これは最近買ったばかりのユ○クロ・ドライライトゆえ、時間が経てば何とかなるだろうから、このままで行く。
一方、TシャツもN○KEのドライフィット素材だったが、こちらは濡れ方が半端ではなく、着替えも容易なことから、即交換となった。アンテナポールに挿してある銀マットに洗濯ばさみで固定し、走行風で乾燥を試みるが、どうだろう?


ちなみに、帰還してから知ったことだが、この日はフェーン現象が発生し、日本海側で特に気温が上がったとか。この日の舞鶴の最高気温は、実に37℃超え!
そりゃあ走っていても暑いわけだし、坂道を自分の足で歩いたらなおさらだ。いや、歩いちゃいかんな、こんな日は。


駐車場の自販機は、見事なまでに全て売り切れなので、R178まで戻り、分岐の脇にあった売店の自販機でよく冷えたお茶を購入し、何の躊躇もなく飲み干した。だいぶ時間を費やしたな、今何時だろ? 左手首の時計に目をやると… そもそも時計がない。




あ!!
トイレの手洗い場で顔を洗った際、外して置いたっきりだった!
慌ててサイコに飛び乗り、再び駐車場へ。
あった。
ふぃ~、危なかった…


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だんだん傾いてきた夕日が日本海を眩しく染める中、静かな漁村を駆け抜ける。R178は、先ほどまでとは打って変わって、走りやすい穏やかな道へと変わっていた。
久美浜湾に差し掛かったところで、もう一度海岸線まで出て海に沈む夕日を眺めるかどうか迷ったが、位置的に見て山陰に沈みそうだったため、ここで日本海に別れを告げることにした。
内陸に向けて南へ舵を取る。夕暮れ時の田園が、なぜか哀愁を誘った。
                                                 (つづく)
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by fch_titans | 2008-08-19 00:16 | ツーリング

熱きタンゴの調べ ①


やや間が開いてしまったが、今回は7月21~22日に実行された丹後半島ツーリングの顛末である。



めまぐるしく変わる週間予報に一喜一憂していたが、最終的には晴れの予報になったので、実行を決意した。場所によってはにわか雨の可能性も残っていたが、ま、その時はそのときだ。
準備を済ませ、8時45分、出撃!


まずは名神を利用して関ヶ原へ。この時間・距離だと通勤割引が使えるのに、サイコにはETCが未装着である。ああ、早く欲しいなぁ…
どうでもいいけど、空は一面の曇り空。きっとそのうち青空に変わっていくのだろうが、やや時間がかかるかもしれない。ので、あまり急がずに法定速度でのんびり行こう。


それでも、高速を使うと関ヶ原には30分足らずで着いてしまう。下だとかなりかかるのに。
ETCカード手渡しで料金を支払い、財布にしまっていると、ETCレーンをエレクトラグライドやらGL1800やらが集団で駆け抜けて行った。若干のうらやましさを感じつつ、R365を彼らとは反対方向の北西へと向かった。


依然、雲は空から去ることなく居座り続ける。車の流れに従い、淡々と距離を稼ぐ。曇天の下の湖岸道路を走ってもあまり気持ちよくないので、このままR365で木之本まで行ってしまおうか? などと考えていたが、平地へ下っていくと共に徐々に雲は薄れ、夏の太陽のお目見えとなった。
「うむ、やっぱこうでなくちゃな」
私は左に舵をとり、琵琶湖岸を目指した。


『波乗り○ョニー』を聞きながら、湖岸道路を快走する。
湖の反対側には池か沼のようなものが時折見え隠れし、ピンク色のきれいな花が咲いていた。立ち寄って写真を撮りたい気もしたが、構わず北へ。
さらには道の駅も見えてきたが、やはり構わず北へ。すっかり気分が乗ってしまい、休憩する気にはならない。まだまだ行ける。


国道をリレーして琵琶湖の北をぐるりと西へと回りこみ、福井は小浜へと続くR303へ。大型トラックや観光バスが多く、ペースが上がらない上に追い抜きもできないので、辛抱して走る。こんなときは音楽がよき相棒となる。夏MDをまんべんなく聞いているうちに、道の駅若狭熊川宿にさしかかった。出発からはや2時間、そろそろひと息入れるか。


冷房の効いた休憩室に逃げ込み、コーヒーを片手に今後のルーティング。
若狭湾に面するR27は、あまり流れがよろしくない。舞鶴若狭自動車道でラクをしたい気もするが、ここは節約に徹しよう。
空き缶をくずかごに放り込み、外へ出る。早くも強烈な暑さだ。いったいどこまで気温が上がるのか…


そのR27は、初めトラックの攻略にやや苦労したが、その後は比較的スムースに流れた。きれいな海、その手前の砂浜にはそこそこの海水浴客がいたが、車はさほど多くない。こっちにしといて良かったな。夏気分を満喫しながら西へと駆ける。
しかし、このころから温度計は40度近くを維持するようになってきた。確かに梅雨は明けたが、それにしたってなんでこんなに暑いんだ?


舞鶴の混雑を避けるべく、手前で県道28へ。熱中症予防のため、こまめにスポーツドリンクを飲んでいたが、そろそろ液体だけではなく、固形の燃料も補給せねばならない。
コストの安そうな店を探しながら走る。一度、スーパーに隣接されたマックを見かけたが、気付くのが遅れて通過してしまった。だったらそこでUターンすればいいものを、面倒くさくてそのまま。この先、店が極端に少ないことは分かっていたはずなのに…


丹後半島の突端、経ヶ岬へはR178を通るが、天橋立@日本三景の手前までは、裏ルートである県道45を通ることに。いざ走ってみると、車のほとんどいない森の中を快走できる好ルートであった。ただ、県道603との分岐点以降は狭くて険しいので、603に逃げたほうが無難か。


宮津市街に入ったところで、ふたたびマックを発見。燃料タンクがすっかり空っぽになっていた私は迷わず飛び込んだ。
店の周りは若い海水浴客で賑わっていた。中には刺激的な服装の女性もおり、直視するのがためらわれた。うーん、夏だなぁ。
冷房で体を冷やしつつ、今度はハンバーガー片手に地図とにらめっこ。
間もなく14時になろうというのに、まだこんなところにいるのか。ほとんど走りっぱなしだったはずなのだが…


外へ出ると、強烈な暑さ! 少しばかり冷房で涼んだところで、一瞬で相殺されてしまう。どんだけ暑いんだよ! 文句を言っても仕方ないので、とにかく前進だ。
観光バスにてこずりつつ、R178を経ヶ岬方面へ。天橋立の界隈を抜ければ、車も減り、若狭湾の展望が広がる。
夏の日本海は穏やかでいい。


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このままハイテンションで一気に経ヶ岬へ―と行きたいところだが、どうしても立ち寄っておきたいところがあった。
それは、「舟屋」で知られる伊根である。
R178を外れ、伊根湾へ。すると、あったあった。これが舟屋か。


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いろんなツーリング誌やwebを見て、是非とも自分の目で見てみたいと願っていた光景。
行こうと思えばいつでも行けそうで、なかなか足が向かなかったが、ようやく叶った。


祝日ということもあってか、舟屋の一階でバーベキューを楽しむ人もいた。海をすぐそこに見ながらの屋内バーベキュー、独特の雰囲気なんだろうな。何とも趣のありそうな絵だ。


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港では、この暑さにも関わらず釣り糸を垂れる人も。
これでもかというくらい強烈な真夏の日差しを受け、伊根の海が煌いている。とても緩やかに時が流れていた。


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海岸を離れ、丘を駆け上がると道の駅があった。
伊根湾を一望できるとのことで、立ち寄ってみる。
小さな売店に目をやると、ソフトクリームの文字が。さっき昼食を取ったばかりなのに、おもわず買ってしまった。うだるような暑さゆえ、冷たいものが恋しかったのだろう。
ソフトクリームをなめながら、展望広場へ歩く。本当はもっと登れば見晴らしがよいのだろうが、時間に余裕がない―のも確かだが、何よりこの暑さの中であまり歩きたくないので、近場でやめておこう。
ぐぉっ、ソフトクリームが猛烈な勢いで溶けてゆく! 底も一気にふやけて、クリームが漏れ出してくる。手を汚さぬよう、大慌てで食べきった。


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時計を見れば、もう15時を回っている。陽はまだそれほど傾いてはいないが、急ぐとしよう。

                                                 (つづく)
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by fch_titans | 2008-08-11 12:36 | ツーリング


6時。
携帯のアラームを止め、寝ぼけ眼を擦る。予定通りに起きられたようだ。
とりあえずトイレに行くため、テントのファスナーを開け、外へ。


おぅ!?
空を見上げれば、一面の曇天ではないか!
えーっ、予報ではそんなに曇るなんて言ってなかったはずだが…?


と、とにかくまずは朝食だ。
コッヘルに水を入れ、ストーブに火を入れる。煮立ったところで前日買っておいたインスタントラーメンを投入し、3分待ったら出来上がり。近くにあった木のテーブルに運んで、おいしくいただく。
でも2パックはちょっと入れすぎたか? とも思ったが、昼食は何時になるか分からないし、この後はワインディングのオンパレード。ステップに対して足を踏ん張っていると、意外と
エネルギーを消費するものだ(空腹時に峠を走り、ヘロヘロになって吐きかけた経験あり)。
だから、食べられるだけ食べといたほうがいいか。


このように何かしら食事を作ると、出発は遅くなる。
結局、今日は8時に進軍開始だ。出発前に携帯で天気をチェックしたら、なんと午後からは傘マーク! にわか雨の心配ありだと!?
あーあ…
もう仕方ない。とにかく行くぞ!


ところが、妙高高原へと向かう途中、だんだん雲が取れてきて、ついには太陽が顔を出してきた。
一旦、「道の駅しなの」にて小休止。ちょいと土産なんぞを調達することに。
レジで会計中、私は西の空を見遣った。妙高とおぼしきその方角には、依然として雲が溜まっている。
「妙高のほうは天気が良くないみたいですね」
レジのおばちゃんに話しかけたところ、あのあたりはよく曇るとのこと。逆に、その南の戸隠や飯綱といった高原は、比較的天気がいいということを教えてくれた。後者は通過する予定だったので、楽しみである。


さて、上空に雲の立ち込めるその妙高だが、せっかく近くまで来たのだから、とりあえずどんな道なのかを確かめておきたい。突撃だ。
近道はごちゃごちゃして分かりにくそうなので、R18~県道39という簡単なルートで向かうことに。
すると、国道からはこのような眺めが広がっていた。ブラボー! こっちにしといて良かったぁ!


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写真を撮ってばかりで遅くなってしまったが、いよいよ県道39へ。
地図上では、笹ヶ峰というエリアは道が穏やかそうで牧場もあるが、そこへ至るまではけっこうクネクネしているようだ。お楽しみの前には苦労があるってことか。
人里を駆け抜け、そのクネクネゾーンへ。
ていうか、これは本当に険しい! コーナーがきつい上に、登り傾斜がかなり急だ。極低速トルクが車重に負け気味のサイコが、最も苦手とするシチュエーションの一つである。鬱蒼とした森の中、コーナーではときおり展望が開け、それはそれは素晴らしい眺めなのだが、見とれている余裕がない。行けどもゆけどもそんな感じで、一体どこまで続くんだ? と嫌気が差し始めたころ、ようやく牧場に到着したようだ。


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その先には休暇村があり、大勢の登山者(ハイカー?)で賑っていた。さらにその先はまた森になっており、林道のような風情だ。
ってことは、お楽しみ区間はここまでか…


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結論。妙高は歩いてナンボだ。
自分の足で歩いて、さらに奥へと分け入れば、さぞかし素晴らしいのだろう。
バイクで景色を眺めるという楽しみ方ができるのは、ほんの2kmほどに過ぎない。
(でも、峠好きには面白いかも!?)
ま、しかし結局は雲も取れ、青空が広がってくれたので、満足である。


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必死こいて登ってきたワインディングを一気に駆け下り、今度は南下して飯綱高原へ。
こちらも思ったより森が多かったが、そこそこ展望もあり、なかなかの道であった。
そこから緯度・高度を下げ、長野市街へ。すると急に暑くなってきた。休憩とルート検討のため、コンビニへと駆け込んだ。
そのままR406を進み、菅平高原を走ってみたいと考えていたものの、かなり遠回りで、帰路にたどり着くまでにえらく時間を要しそうなので、それよりもっと西に位置する県道35を走ってみることに。


市街を抜け、長野IC付近にさしかかったとき、高速の壁に六つの「丸」が―いや、これは六連銭!? はっとして地図に目をやると…
ここは松代といい、かつて真田氏の城下町として栄えた地域らしい。
ああ、なんか、昨年見ていた某ドラマを思い出した。
今日はもう時間がないが、こういった歴史を辿る旅もいつかしてみたいものだ。


そして県道35へ。遅い車にひっかかり、ちと参りながら峠を登る。峠を越えたら、なだらかな快走区間だ。途中、おやきの店を見つけて調達。しばらく進んだ先にあったお寺の隣の公園の日陰に逃げ込み、おやきをほおばる。騒がしいくらいのセミの羽音、じりじり照りつける真夏の日差し。暑い。本当にまだ梅雨、明けてないの?


上田市に出て、ここから再び安曇野へ戻りたいが、スパッと移動できるルートがなく、やたらめったと峠道ばかり。少しでもラクそうなルートを選び、どうにか安曇野へ。
今日は山道ばかりだったから、一面の田園風景を目にしたとき、心底ホッとした。


帰りのR19に入ったところで、今回の旅は終わったも同然だった。
これから9月まで仕事が忙しく、まとまった休みがほとんど取れない。
泊りがけでツーリングできるのは、あと1、2回。だから、天気が許せば、来週もぜひ旅をしたいものだ。


今度は…西かな?
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by fch_titans | 2008-08-03 18:24 | ツーリング