この星が、好きだから― 私は、ティターンズ。


by fch_titans
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28

<   2007年 02月 ( 9 )   > この月の画像一覧

冬季中部縦断作戦 ④




海浜公園を出発し、県道を黙々と北へ。流れはのんびりだが、まあ順調に進んでいる。


子一時間ほど走り続け、本日最初の目的地、「なぎさドライブウェイ」に到達。
ご存知の方も多いだろうが、千里浜と呼ばれる浜辺のうち3~4kmほどの区間のことで、砂が締まっているため、乗用車やバイクだけでなく、観光バスまでもが走行できる砂浜である。
98年のバイクツーリングで少しだけかじったことがあるが、今回はもちろん全線をしっかり堪能させていただく。


その始点に進入し、とりあえず停止。
土手の門をくぐりぬけた瞬間、ゴォッと風の音が。あまりに風圧が強く、ドアを開けにくかった。地面からは砂が舞い飛ぶ、というよりは地表を流れて行くようで、ある意味美しかった。
が…この強風は何とかならんものか? ビデオカメラを回すも、レンズキャップがレンズ付近で暴れるし、デジカメに至っては手がぶれてなかなか静止させることができない。


各種メディアで撮影を終え、改めて砂浜を見回す。荒波に打ち上げられたのか、あちこちにゴミが散乱している。
その中に、何やらビニールっぽい素材でできたおもちゃのようなものもあった。
これ、何のおもちゃだろ?













…!?!?










おもちゃではない。こ、これは…
















魚!?


b0066153_23563750.jpg
ああ、やはり魚のようだ。
うわ~…


種類は何だろう? フグのようにも見えるが、この物騒なトゲは…えーとなんだっけ?
ハリセンボン?
かわいそうに、何らかの原因で命を落として、ここに打ち上げられたのだな。
ところが、哀れみつつ周囲をよく観察しているうちに、私の心情は「かわいそう」から「気味が悪い」へと変化していった。




ちょっと待て、これって…




b0066153_2357652.jpg
これみーんなハリセンボンか!?(愕)

みんなとまでは言わずとも、7~8割がたはハリセンボンの死骸ではないか。
一体どうしたというのだ?
地球温暖化に伴う怪奇現象か?
それとも、よくある出来事なのか?




―帰還後に少し調査してみたのだが、これはそれほど珍しい現象ではなく、むしろ冬の北陸の風物詩とも言えるらしい。
簡単に説明すると、ハリセンボンは本来、本州以南に生息する魚であるが、その群れの一部が夏ごろに対馬海流に乗って日本海を北上するらしい。
で、来たはいいが、冬になると当然水温は下がる。本来は熱帯・温帯に分布するハリセンボンはその冷たさに耐えられず死んでしまい、その死骸が日本海側の各地で浜に打ち上げられるそうである。この現象を「死滅回遊」といい、ハリセンボンのそれはまさに典型であるとか。




むろん、この時点においてそのような事情など知る由もなく、ただただ驚嘆に暮れる他なかった。


おもむろにしゃがみこみ、ケガをしない程度に恐る恐るつついてみる…


…反応がない。ただのしかばねのようだ。 (ドラクエ風)


ザオリクの呪文が使えるわけでもなく、死んでしまっているものは救いようが無いので、とりあえず合掌して立ち上がった。


ハリセンボンのことはひとまず置いといて、なぎさドライブウェイである。


b0066153_23573173.jpg
春から秋の観光シーズンはいざ知らず、今日は車が少ない。よって、気兼ねなくあちこちで停止して写真などを撮ることが可能だ。


b0066153_2357477.jpg
このとき、たまたま波がかなり深く打ち寄せてきて、危うく浸水するところだった…
(先の画像のタイヤ痕と比べてみそ)


おっと! 入り口でいつまで遊んでいるんだ?
そろそろ走ってみるか。


前半の区間は、他車がほとんどいないのをいいことに、左手にビデオカメラを構え、窓を開けつつ走ってみた。
BGMは意表を突いて(?)津軽三味線。雪景色ではないものの、荒涼とした冬の海には意外としっくりくる。


やがて左腕がつってきたので(笑)、砂浜のど真ん中に停止してビデオカメラをしまい、今度は走りに専念してみる。
ギアをどんどんシフトアップし、速度を上げる。1、2速で元気に加速するとわずかに空転気味であったが、4WDとスタッドレス(正確にはM&S=マッド&スノー)タイヤにより、安定した走りを見せていた。
60km/hくらいをキープしつつ、調子に乗ってスラローム。ステアリングをややクイックに操作すると、一瞬だけドリフト状態になったような気がした。おおー、楽しいなこれは!


しかし、何も考えずに飛ばせるかといえば、実はそうでもない。
コース上には、他車のほかにも障害物があった。
それは、先のハリセンボンと、あとはカラスやカモメなどの鳥たちである。


大型ブルドーザーが巨大なトンボのような道具で砂地をならしていて、それでゴミなどがある程度除去されていたのだが、それでもなおハリセンボンの死骸は残っていた。ならされていない部分は尚更である。
まあ踏んだからといってパンクするわけでもないが(自転車のタイヤならパンクするかも!?)、やはり気持ち悪いのでなるべくなら踏みたくない。それでも、あまりに数が多過ぎるため、いやがおうにも何匹かは踏み潰してしまったと思われる。


では、もう一方のカラスやカモメは、砂浜で何をしているのか?


鋭い方はピンときたかもしれない。
そう、彼らのお目当ては、ハリセンボンだ。
無数のトゲを身に纏ったハリセンボンが相手では、鋭いくちばしを持つ彼らとて手の打ちようがない。だが、車に轢かれたハリセンボンからは、無残にもその臓物が飛び出す(食事中の方、失礼!)。それを狙ってやってくるのである。


そんな光景を目にした私は、しみじみとつぶやいた。
「これが、自然の厳しさというものなのか―」

(何か違うような…?)



やがて、なぎさドライブウェイの終点が目前に迫ってきた。
シフトダウンして減速しつつ、ステアリングを右へ―















「!!!」


曲がらない!
向きは変わったが、そのまま滑る!
これって、4輪ドリフト状態!?
幸いすぐにトラクションが回復し、難なく出口をくぐっていくことができたが…
いやー焦った。
昨日の雪道よりも、こちらのほうがよっぽど滑るではないか。


ドキドキしながら、私はなぎさドライブウェイを後にした。
「ちょっとゆっくり遊びすぎたな、ペースを上げなければ」



                                           (どこまでつづく?)
[PR]
by fch_titans | 2007-02-20 00:09 | ツーリング

冬季中部縦断作戦 ③



白川郷から出航したアレキサンドリアは、R156を一路北へ。
それにしても、当初は泣きそうなくらいビビっていた圧雪路にもすっかり慣れ、もはや何とも思わなくなっていた。4WD+スタッドレスの実力を見くびっていたようだ。


順調に進むうち、R156とR304の分岐へ。
通常なら最後までR156を進み、高岡市を抜けて能登半島にアクセスするのだが、今回はR304を選択し、金沢市街を目指した。


トンネルを抜けると、はるか前方に金沢平野がおぼろげに見えてきた。


b0066153_092323.jpg
おー、真っ白だな。平野部もだいぶ積もっているのかな?
しかし、高度が下がり、民家が立ち並ぶ一帯にさしかかると、周囲こそ雪に染められていたものの、路面には雪はなかった。道路中央から散水されていたからかもしれないが。
なおも走ってゆくと、西の空に何やら赤い光が―


b0066153_093972.jpg
ああ、もうそんな時間だったのか。
こうして1日目の日が沈んだが、進軍はまだまだ続く。


「道の駅 福光」にて休憩中、再び雪が…というより、吹雪いてきた。
いいぞいいぞ!
私はある期待を抱きつつ、アレキサンドリアを発進させた。


その期待というのは、「兼六園」である。
ご存知の通り、兼六園といえば代表的な日本庭園のひとつであるが、「自然風景派」を標榜する私は、正直あまり興味が無い。
しかし、雪が積もっているとすれば、話は別である。どれほど趣のある眺めだろう― 考えただけでもワクワクする。
今日はもう無理だから、明日の朝一番に立ち寄ろうかと画策していた。そのために、今夜は付近のどこかで一泊する予定である。本来なら少しでも北へ進んでおきたいところだが、仕方あるまい。


ところが、暗くなった山道を抜け、金沢市街へと近づくにつれ、雪が減ってきた。
市街に入ると、道路脇にさえ雪は残っていない。
空からはたまに白いものが降ってきたが、雪? とは何か違うような…












あられだ。
あられはいくら降っても積もらないよなぁ…


以上の要素を鑑みるに、兼六園に雪が積もっている確率は、限りなく低そうだ。
ああ、せっかく来たのに…

おまけに渋滞にもハマるし…


しかし、望みは薄いとはいえ、寝ているうちにまたドサッと雪が降るかもしれないし、いちおう、今夜は近郊に留まるとするか。


チマチマと道を間違えながら、松任海浜公園なる場所にたどり着いた。
偵察してみると、駐車場は広く、停まっている車もまばら。トイレもきちんと備わっている。うむ、ここならバッチリだ。


そのトイレの最寄の枠にアレキサンドリアを停泊し、初日の航行は終了。
居住スペースに移動し、マットとシュラフと布団を広げ、寝床を整える。
枕を忘れたので、なぜか積みっぱなしの座布団を重ねて枕代わりに。
次に寝巻きに着替える。
外は季節風が吹き荒れ、たまに雪かあられかハッキリしないような物体が降り注ぐ。
とてもじゃないが、テントなんか張れる状況ではない。今日はクルマでよかった。


就寝前にトイレに立ち寄り、艦内に戻る前に、ふと西の方角に目をやった。
風の音に混じって、波のような音が聞こえる。真っ暗でよく分からないが、海がかなり近いようだ。
通路がそちらに続いているようなので、ちょっと歩いてみた。
すると、自分の背よりもずっと高い土手の合間に、微かに波頭が見えた。そして、波の音が怒涛の如く響き渡る。その先は真っ暗なことも手伝って、えもいわれぬ恐ろしさを感じた私は、そそくさと退散した。


艦に戻り、脱いだ靴をトレーに載せ、中に収納。シュラフにもぐると思わず大あくび。
さすがに疲れた。本日の航行距離は240kmに過ぎないが、初の本格雪道アタック、白川郷めぐりなど、内容が濃かったからか。そういえば、昨晩はあまり眠っていないし。
作戦は残り2日ある。とにかく早く眠ろう。
シュラフを深々と被り、目を閉じた。


2日目の朝を迎えた。
携帯のメロディに起こされ、目を開ける。
寝転がったままで窓の外を見れば、いい天気。
…?
…。ああ、やはりいい天気だったか。
上体を起こして外を眺めれば、雪なんぞどこにも見当たらない。
この瞬間、兼六園計画はあっさり破棄された。
ま、今日はひたすら能登半島を北上するか。


衣服や荷物をごそっと押し退け、空いたスペースにガスバーナーを展開し、ボンベを装着。
ペットボトルに汲んできた水をコッヘルに注ぎ、点火。
沸騰するのを待つ間に、食料袋からカップ焼きそばを取り出し、マグカップにはティーバッグを放り込み、準備完了。
お湯が沸いたらそれぞれに注入し、3分したら焼きそばのお湯を外の溝に排出。
朝食の完成だ。
焼きそばをガツガツ掻き込みつつ、温かい紅茶をすする。こんな質素な食事でも、ビークル・ビバーグの朝にはありがたい御馳走である。


b0066153_0102124.jpg
空腹を満たしたら、歯を磨きにトイレ前の水飲み場へ。ついでに髪の激しい寝癖も修正。瞬間湯沸かし器なんぞあるわけがないので、もちろん水で。
「うひゃ~! 冷たい!!」


着替えも済み、そろそろ出航というところだが、その前にもう一度海へ。


b0066153_0103915.jpg
今のところ風はそれほど強くはないが、海はやっぱりうねっている。
予報では、今日は午後から雨になるという。
てことは、あそことか、あそこなんかに着く頃には、雨なのだろうか。雪なら歓迎なのだが―
やれやれ。


                                           (まだまだつづく)
[PR]
by fch_titans | 2007-02-16 00:13 | ツーリング




せっかくの3連休、どこにも行かないのは勿体ない! というわけで、旧友のM氏を誘い、愛知県の最南端・伊良湖岬まで日帰りで走ってきた。




b0066153_0324595.jpg
田原市街にある「道の駅・田原めっくんはうす」の裏手にある菜の花畑にて。


そうそう、最近、どうも我が軍の所属機の名称が覚えにくいとの声が多いので、これを機に覚えていただこう(笑)。
右に写っている灰色の機体が我が軍の『サイコガンダム』である。よろしいかな?
ちなみに左は今回の僚機、カワサキER-6n。
並列2気筒600650ccのこのバイク、軽量な車体と、M氏が加速重視のスプロケに交換していることもあり、加速がやたら鋭い。中間加速では、鈍重な我が愛機など全く歯が立たない。こういうシーンを見せ付けられると、やはり軽快に加速するセカンドバイクが欲しくなる。


続いて、R42沿いにある、近辺で最大級の菜の花畑。

b0066153_033555.jpg




b0066153_0333010.jpg
強風に揺さぶられる菜の花にしがみつき、任務をこなすハチ伍長。ご苦労様であります。


やがて、伊良湖岬に到着。
空腹だったので先に道の駅で食事をとり、それから岬へ。


b0066153_0335019.jpg

曇りがちで陽射しが弱かったのもさることながら、とにかく北風が強烈で冷たい!
そして、風の影響だろうか、いつもならダイナミックに打ち寄せる波が、今日は何だかおとなしい。「潮騒」という表現がいまひとつしっくりこない、そんな静けさだった。


しばし散策し、いろいろ話した後、撤収。
半島を離れ、無料化された豊川橋に近づくと、みごとに渋滞。
我々はバイクゆえスリ抜けでかなり時間を稼げたが、車だと相当厳しそうだった。
下手したら、有料だったころの迂回ルートを通っても所要時間は変わらないのでは?
半島から蒲郡方面に戻る場合、橋を通っても迂回しても結局同じ道で合流するので、仕方ないのだろう。


そして小隊は、これまた無料化されて久しい三河湾スカイラインへ。
数年前、初日の出を拝むために一部走行したことがあるが、全線走破はなにげに初めてである。
基本的に木々に囲まれた道だが、たまに木の合間から見渡せる三河湾の眺めは素晴らしく、さすが元有料道路といったところ。
しかし、無料化された今は駐車場も閉鎖され、観光道路から「走り屋道路」に変貌しつつある(とっくに変貌した!?)のもまた事実。たまにすれ違う車も、ベタにそういう車ばかりだ。
しかも、終盤に差し掛かろうとしたとき、ものの見事にひっくり返った車が出現! 軽トラが救援に駆けつけていたほか、そのしばらく先ではおそらく救援に向かうのであろうキャリアカーともすれ違った。
(後でM氏と「どうやってひっくり返ったのか?」という議論になったのは言うまでもない)


日も傾き、風がいっそう冷たくなってきたころ、再びデンパークに到達。ここで解散である。
M氏と別れ、ひとり基地へと向かうが、R23といいR22といい、見たこともないような大渋滞! すでに工事が終わり、特に規制もないのに、である。
はて、何か大きな祭りやイベントでもあったかな? それとも、世間一般が3連休だから?
おかげで40分ぐらい余分にかかってしまったが、どうにか基地に帰還することができた。


まだこの先いくつも休みがあるから、もっと後でもいいかな? とも考えていたツーリングだが、実行しておいて大正解だった。


2月下旬~3月いっぱいまで「店任務ラッシュ」が待ち構えていることが後ほど判明した。
2月19日から3月31日の間に、完全な休日が1日しかない…
この基地に留まり続けるのも、考えものだな…




突然、春らしい話題になりましたが、次回からまた冬に逆戻りします(笑)
[PR]
by fch_titans | 2007-02-12 00:35 | ツーリング

冬季中部縦断作戦 ②



御母衣ダムを出発し、さらに北へ。
ここまで聞いてきた冬MDを取り出し、「三味線MD」にチェンジ。
これは(わざわざ)この作戦のために、前日に急遽購入した2枚のCDを録音したものである。一枚は上妻宏光氏の最新アルバム『エン』、そしてもう一枚は、津軽三味線の大御所・高橋竹山の決定版(つまりはベスト?)である。前者は現代的なアレンジがなされているのに対し、後者はモロに「三味線」なので、濃い
しかし、降りしきる雪の中、真っ白な風景を眺めながら走ってゆく場面に何ともハマるのである。


と、そのMDの2曲目に入るかそこらのタイミングで、温泉の看板が目に留まった。
温泉―
次の瞬間、3年前にスキーに行った際、激しく降る雪を眺めながら浸かった露天風呂を思い出した。
雪見風呂か、それはいいな!
私は反射的にステアリングを切り、細い圧雪路を慎重に下って行った。


アレキサンドリアを停泊し、道具を持って入り口へ。
しかし! まだ営業時間前だった。「あちゃー、12時からかぁ…」
諦めて艦内へ乗り込み時計に目をやると、時刻は11時40分。なんだ、あと20分ではないか。それなら待とう。
地図を開き、本日の進行ルートを確認しながら時間を潰していると、雪がいっそう激しくなってきた。運がいいぞ!


だが、世の中万事がうまくいくとは限らない。
服を脱ぎ、湯船に浸かるころには雪はほとんど止み、うっすらと日差しが出てきていた。
うーむ… 残念だが、今日はもうこれで風呂に入らなくてもいいので、作戦に専念できる。
気を取り直して、さらに北へ進軍だ。


b0066153_23402668.jpg
三味線の調べに耳を傾けながら、雪を被った木々をくぐり抜けて走る。
いよいよ本日の目玉である白川郷が近づいてきたところで、公衆トイレを発見。
降りて用を足したついでにそろそろ昼食を摂ることにし、反対側にあった店に入った。
「飛騨牛の朴葉味噌ステーキ」などという、この地方の名物の両方取りともいえる贅沢なメニューが私を誘惑する。が、軍資金も潤沢ではないし、いちおうダイエットに取り組んでいるところなので、そんな油の多そうなメニューは…ねぇ。




結局、食べてしまったが…




腹ごしらえも済み、店の人に教わったとおりに走っていく。
「せせらぎ公園駐車場」に到着したころには、また雪が降り出してきた。
「おお、これが―」
思えば、ツーリングですぐそばを何度も通りかかっているのに、一度も立ち寄ったことがなかった、この白川郷。時間には余裕があるので、せっかくだからゆっくり歩いて回ろう。


駐車場の隣にある「総合案内であいの館」にて、白川郷マップを入手。
(置いてあったのはモノクロだったが、観光協会HPにて全く同じものがカラーで見られる)

けっこう広い上に、事前に情報収集を行っていなかったので、さっぱり分からない。
さて、どこに行けばいいのやら…


何はともあれ、川を越えないことには始まらないので、「であい橋」へと続くスロープを登ってゆく。吊橋ではあるが、さほど揺れないし、橋の下はほとんど雪なので、恐怖は感じない。某さんを連れて行ったら、橋からダイブしてしまいそうなロケーションだ。


橋のたもとで地図を広げ、とりあえず明善寺なる寺院まで行ってみることに。
観光客はいるにはいるけど、さすがに平日(+雪)のためかさほど多くはなく、歩きやすい。
寒さも忘れ、初めて生で見る風景を堪能し、たまに写真など撮りながらゆっくり散策する。


b0066153_23432151.jpg

b0066153_23434751.jpg

b0066153_2344967.jpg
↑これが明善寺のようだ。画像では分かりにくいが、鐘が吊ってあるやぐらまでもが合掌造りである。


ここからは「東通り」を北へ。


b0066153_23445572.jpg

b0066153_23452290.jpg
東通りの中ほどへやって来たところで、再び地図に目を落とす。
この先はあまり建物が無い。ということは、引き返すのか? いやいや、そうではない。
ここまでは合掌造りを間近で見てきた。ならば、今度はマクロの視点から―
そう、展望台へ行ってみよう。


ところが、その展望台は集落の北の外れにある。となれば、一旦駐車場に戻って、アレキサンドリアでR360から回り込んだほうがよさそうな気もする。
しかし、駐車場からここまで歩いてくるのに、ものの20分もかかっていない。しかもデジカメやらビデオやら撮影しながらで、だ。これは案外近いのでは?
よーし、せっかくだし、歩いて行ってみよう!


集落を離れ、スタスタと歩いてゆく。東通りを外れ、いよいよ展望台への道へ突入だ。
道幅いっぱいに停まっているSUVの脇をすり抜け… って、何じゃこりゃあ!?


b0066153_23454226.jpg
道全体が雪に埋もれている…
こんなとこを歩くのか?
…歩くしかないだろうなぁ。


b0066153_23455826.jpg
幸いにも、先人たちが踏み分けた轍が続いていたので、ありがたく利用させていただく。
しかし、踏み固められてゴツゴツしていて、そのくせ表面はミューが低く油断すると滑ってしまいそうで、歩きにくいことこの上ない。坂の傾斜も手伝って、かなりしんどいぞ。


何十分歩いただろう、踊り場のような広いスペースが見えてきた。ここがそうなのか?
それにしては、木々が邪魔で集落がきれいに見渡せない。これが展望台? うむむ…!?
だが、背後を振り返ると、もう少し高い丘の上に食堂らしき建物が鎮座している。ひょっとして…?
とりあえず、そこへ行ってみることに。


ビンゴだった。その店の庭先に展望台を発見!
本だかテレビだかで見たことのある白川郷の眺めが、目の前に広がっていた。


b0066153_23462218.jpg
ひとしきりデジカメやビデオカメラで撮影し(携帯を艦内に置いて来たのが悔やまれるが)、その後しばらくは、ただただ黙して眼前に広がる美しい光景を眺めていた。
空からは優しい陽射しとともに小雪が舞い降りてくる。
私は心底思った。
「ここに来てよかった」と―


思いのほか燃料を消費したので、その店で五平餅を補給し、今来た道を下ってゆく。
やはり歩きにくいが、今度は下りなので勢いに任せてサクサク進める。
集落に降り立ったら、今度は西通りを歩いて駐車場へと戻る。


b0066153_23473321.jpg

b0066153_23481325.jpg
と、そこで道路脇に何かを見つけた。なにやら木像が祀ってあるぞ? 一体何だろう?
近づこうとして、雪に足を踏み入れたその刹那―
















ズボッ!!!



ぎゃっ! ハマった!! 
始めに踏み出した右足が、いきなり陥没! 50cm以上は埋まっただろうか?
慌てて体勢を立て直し、脱出。すぐさま周囲を見渡す。
後方に学校帰りの小学生とカップルが。み…見られたか!? 微妙なタイミングだった。
雪が積もっていて分からないが、溝か田んぼでもあったのだろうか?
ハマったのが車ではなく自分でよかったが、気をつけねば…


b0066153_23483884.jpg

b0066153_23485654.jpg
その後、いくつか土産などを調達し、橋を渡って駐車場へ。
橋ですれ違った、観光客とおぼしき白人女性の鼻が真っ赤なのが印象的だった。


アレキサンドリアに乗り込もうと近づくと、フェンダーのあたりに見慣れぬエアロパーツが(笑)

b0066153_23543136.jpg



さて、本日のメイン、白川郷探索はこれにて終了である。
時刻はもうすぐ16時。しかし、今日はまだしばらく進軍せねばならない。
頼むぞ、アレキサンドリアよ。

                                               (つづく)
[PR]
by fch_titans | 2007-02-08 23:50 | ツーリング

冬季中部縦断作戦 ①



なんとか9時までに名神に滑り込めた私とアレキサンドリア。そしてすぐの分岐で左に舵を取り、東海北陸自動車道へ。


雲ひとつない青空の下、アレキサンドリアは快調に北へ向かう。
しかしまあ、いい天気である。
冬将軍はどこまで撤退したのだろう? 実はもう日本海あたりまで引っ込んでしまってはいないだろうか?
そんなことを考えながら、車のあまりいない東海北陸道を気持ちよく航行してゆく。


それでも、トンネルをいくつもくぐって行くうちに、外気温は徐々に下がってきた。もっとも、バイクならそれを肌で痛感するところだが、今回は単に数字としてしか把握していない(少なくとも艦内にいる分には)。
そしてさらに進むと、道路脇の斜面や周囲の山々がうっすらと雪化粧をしているのを確認できた。だんだん「らしく」なってきたぞ。


美並I.C.から先は片側1車線となるため、ここがいつも渋滞ポイントとなる。
しかし、今日は金曜。流れが滞るようなことは全くないので、気にせず進行。
それと、事前にチェックした交通情報にあった、郡上八幡以北の「チェーン規制」は、あくまで普通タイヤ車限定であり、スタッドレス装着車は何ら問題ないようだ。ここで下ろされるつもりだったが、ラッキーとばかりさらに高速をひた走る。


b0066153_2348153.jpg


そして通勤割の射程限界となる高鷲I.C.が近づいてきたところであった。
カーブの対向車線の路面上に、雪が! うむ、ついに来たか。
さらに進み、高鷲トンネルを抜けると―


いきなり路面を覆いつくす圧雪が現れた!!
本当にいきなりだったので、軽いパニックに陥ってしまった。
車を停めてチェーンを装着している人がそこかしこに見られた。
アレキサンドリアは大丈夫か?
あまりの恐怖に、自然とアクセルを緩めてしまう。
なのに後ろからは、現行エスティマがどんどん差を詰めてきて、ピタリと後方に付くし。
ば、バカモン、煽るな! こちとら怖いんだ!!
無理にペースを上げてクラッシュしてはひとたまりもないので、懸命に抑える。


そしてようやく高鷲I.C.に到達した。
なぜか出口へのループだけは2車線あったので、さっさとエスティマを先に行かせる。
うおぉーーー怖い怖い! カーブだカーブだ。
非常に慎重にゆっくりと曲がり、どうにか料金所を通過。


しかし、その後も見事なまでに圧雪路の連続。
しかも下り坂でカーブという、いじめに近い状況である。
心臓をバクバク言わせながら、2速エンブレでおっかなびっくり曲がる。


やがてR156に入り込むが、少し走ったところでたまらず道路脇の広大な駐車帯に緊急停泊。
とりあえず足元の雪にレモンシロップをかけ(!)、よーく考える。
チェーンはある。しかし、装着演習も行っていないし、そもそも問題なく装着できるかどうかさえ分からない。
しかし、想像を超えて見事に圧雪路ばかり。製造から3年目のピレリ・アイスストームの限界はまだよく分かっていないので、状況によっては、ひょっとして…!?


10分近くは悩んだだろうか。
私は決心した。


このままで行こう。


傍らを通過する車を観察したところ、チェーンを装着した車は意外と少ないことが判明した。それも、乗用車のみならず、バスやトラックまでもが、である。
みんな、スタッドレスだけであんなに速く走っている。
たぶん、大丈夫なのだろう。
ここはひとつ、アイスストームを信じてみよう!
再び操縦席に乗り込み、機関を始動。意を決して本線に飛び込んだ。


神経を尖らせてアレキサンドリアを走らせる。
しかし、5分、10分と時間が経つにつれ、恐怖心は少しずつ薄れていった。
瞬間的にハンドルを取られるシーンが何度かあったものの、決定的な破綻は訪れることがなかった。
そうか、スタッドレスというのは、かくも優れた性能を持っているのか。
いささか過小評価していたようだが、これでよ~く分かった。
しかし、調子に乗ってオーバースピードでコーナーに侵入すると必ず痛い目に遭いそうなので、あくまで40~50km/hの範囲を超えないよう、慎重に走って行った。


ひるがの高原の分水嶺を通過するころにはスノードライブにもだいぶ慣れ、写真を撮る余裕が
出てきた。


b0066153_23485453.jpg



やがてアレキサンドリアは御母衣湖へ差し掛かった。
過去に通りかかったときはいずれもバイクで、季節は春と夏だけだったので、車で、ましてやこんな真冬に通るのは初めてである。実に感慨深いものだ。


その途中のとある橋を渡っていると、こんな光景が。


b0066153_23492391.jpg

b0066153_23494944.jpg



川の流れが谷底となった、雪の渓谷。
それは、私の目には「白いグランド・キャニオン」さながらに映った。
(本当は橋のまん中が最もいい眺めなのだが、ときおり乗用車やトラックが通るので、怖くて行けなかった…)


日差しを浴びて光る白銀の世界を堪能しつつ、艦を北に進めていたが、御母衣湖を半分ほど通過したところで、変化に気が付いた。
これまで澄んだ青空が広がっていたのに、行く先の空が、灰色に煙っている。
見るからに、雪雲だ。
冬将軍よ、まだいたのか…


そして、御母衣湖の北端にある御母衣ダムに差し掛かったころには、空はすっかり雲に覆われていた。
何度となく見てきた岩壁が、真っ白に染まっている。初めて見る光景にカメラを向けていると、空から雪が舞い降りてきた。
                                               (つづく)


b0066153_23503646.jpg


b0066153_23505759.jpg

[PR]
by fch_titans | 2007-02-06 23:53 | ツーリング

冬季中部縦断作戦 序章



2月2日、午前7時30分。
目が覚めると、部屋には陽の光が差し込んでいた。
「あぁ、いい天気だ。 …ん? いい天気!?」
予報では、ここ尾張地方も朝方までに雪が降るかも、なんて言っていたはずだが、外を見れば雪どころか、濡れてさえいなかった。
この日の朝方までが寒気のピークだと聞き、敢えて作戦開始時刻を遅めに設定したのだが、冬将軍、早々と撤退か? 今年は本当に弱いようだ。昨年のあの元気はどうした?
まあいい、とりあえず行動を開始しよう。
朝食に納豆ご飯をたいらげ、準備にとりかかった。



昨晩のうちにアレキサンドリアの2列目以降の座席をすべて撤去し、居住スペースを確保しておいたので、そこへ次々と荷物を搬入する。
やれ布団だの、着替えだの、スコップだの、食料だの、何往復も運び歩いた。
そして、最後に残った巨大な非金属チェーンを見ながら、私は悩んだ。
「コレ…持って行くか?」


このチェーン、タイヤと各部のクリアランスが20mmあれば使用可能で、しかも非積雪路を走っても乗り心地が比較的よいという眉唾モノである。
それならまず大丈夫だろうと、確認もせず勢いで入手してしまったのだが、作戦前日によくよくチェックしてみると、一箇所だけ微妙なポイントが発見された。
一度テスト装着すればはっきりするのだが、いかんせん時間がなかったのと、テストで接触して足回りを損傷しては元も子もないので、結局やっていない。
従って、持って行ったところで使えるかどうか分からない状況であった。
かなりかさばるので悩んだが、いちおう持っておくだけ持って行こうという結論になり、助手席の足元にドンと積み込んだ。


あらかた準備を終えたところで時計をみてビックリ、いつの間にやら8時50分!
ヤバイ、ETC通勤割に間に合わない!!
慌てて操縦席に乗り込み、キーを捻る。
冷え込んでいてオイル粘度が高いためか、やや眠たげにセルが回り、機関が目覚めた。
ノブを1速にシフトし、いざ出航である。

                                                 (つづく)
[PR]
by fch_titans | 2007-02-05 23:00 | ツーリング

帰還報告

b0066153_2340870.jpg


特に大きな問題もなく、無事に帰って来られました。


詳細な作戦報告は追って掲示いたします。
[PR]
by fch_titans | 2007-02-04 23:40 | 作戦報告

中間報告

b0066153_15405089.jpg



本艦は、能登半島最北端の禄剛埼に到達しました。


季節風が吹き荒れております…
[PR]
by fch_titans | 2007-02-03 15:40 | 戦線より通信

Misshon Briefing





日本列島上空に、この冬一番の寒気団が到来している。


記録的な暖冬といわれる今冬において、これほどの寒気の南下はおそらくこれが最後となるだろう。


また、来週末からの3連休には、東京遠征司令が下される可能性があるため、この機を逃す手はない。


明日より、「冬季中部縦断作戦」を実行する。


本作戦の目的地は、能登半島最北部であるが、進軍速度が上がらないことが予想され、作戦期間内での到達は確実とは言えない。よって、状況によっては作戦を変更する必要があろう。


また、岐阜北部エリアにおいては大雪の降る恐れがあり、かなりの困難と危険が予想される。
本作戦に使用するアレキサンドリアは全天候型ではあるが、チェーンを始め万全の装備で臨む必要がある。


座礁などのトラブルに充分注意し、作戦を遂行せよ。
[PR]
by fch_titans | 2007-02-01 13:01 | その他諸々