この星が、好きだから― 私は、ティターンズ。


by fch_titans
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<   2006年 05月 ( 7 )   > この月の画像一覧







日曜の朝。


目が覚めると、すぐに窓の外をチラリと見やった。まだ曇ってはいるが、雨は上がったようだ。
このぶんだと、着くころには天気も回復しているかも。
これなら、大丈夫そうだな。
昨晩から散々迷ったが、予定通り、「めいほうラテンミーティング」行こう。
そう考えながら時計に目を移した私は、一瞬凍った。













9時45分!?


や…やってしまった!!
前日までの疲れのためか、目覚ましを完全にスルーしてしまったようだ。


慌ててラテミのスケジュールを再確認する。
今から準備したのでは、出発は10時半を過ぎる。したがって、到着は正午を回ってしまうであろう。
ジャンケン大会やお楽しみ袋販売は言うまでもなく、ゲスト演奏にも間に合いそうにない。
午後からは特にお目当てのイベントもないし…







しばらく考え込んだ私は、めいほう作戦中止の決断を下した。


となると、迷っていたもうひとつのイベントはどうだろう?
こちらは正午からなので、今からでも間に合うだろう。
よし、ならば作戦変更だ。本日は、「たい焼きオフ」に参戦しよう!
私は即座に準備に取り掛かった。


出発する頃には薄日も差してきて、サイコで行くこともできそうだったが、今回は敢えてアレキサンドリアで出撃する。この艦でなければならない理由があったのだ。


クラッチの状態を注意深く探りながら、岡崎へと進軍。
ここ数日は何ともなかったが、今日も特に不具合はないようだ。
やがて本格的に陽が照り付け、艦内の気温が一気に上昇してきたころ、集合場所である「平太郎」に到着。
しかし、たい焼き屋にしては大きい駐車場は、ほぼ満車!
昼時ということもあるけど、何だ、これは!?


そして、その一角に黒いポルシェが停まっていた。
オフの参加車両の可能性が高い。
隣が空いていたので、間違っても接触しないよう、慎重に停泊。
車内には誰もいなかったが、インパクトのある内装に目が留まった。
こ、これは… あちこちのブログで見たことがある、あの車に違いない。
たしかオーナーはchikaさんというお方のはずだが… どこかにいるのだろうが、もちろん、この時点では誰がそうなのか分からない。
幹事であるPANDAさんが到着すれば、判明するだろう。


…と、噂をすれば何とやら、逆方向より、見るからにそれと分かる御一行が到着した。


それからしばらくして、今回の参加者が全員揃った。
PANDAさんとはサーキット(鈴鹿とかでなく幸田だけど…)でちょくちょく会っていて、Yoshiさん、もりもりさんファミリーとは2年ぶり、その他の方々は初対面である。


勢揃いしたところで、さっそくたいやき調達である。
ノーマルたい焼きと、スペシャルたい焼き、そして、それぞれに揚げバージョンがあるらしいが、PANDAさんのお勧めはスペシャルのノンフライ。揚げもおいしいことはおいしいが、1個でもう充分になってしまうとか(笑)。
私は、ノーマルとスペシャルを自分用に2個ずつと、当オフの後に控える「第二オフ」のおみやげにスペシャル5個を購入した。


まずノーマルから食す。
たい焼きと言えば「つぶあん」が多数派だが、ここのは「こしあん」であり、あんこの口当たりがサラッとしている。
そして、話題のスペシャルを口に入れる…


「!?!?」


何だ!? 何だろう、この何とも言えない味わいは?
こしあんの甘さと、カマンベールチーズ酸っぱさ。
これらのコンビが奏でるハーモニー、初めは何が起こったのか理解できない不思議な感覚に襲われるが、やがて慣れてくると不思議は感動へと変わる。
うーん、絶妙な組み合わせだ。
これは気をつけないと病みつきになってしまいそうである。


こうして各自たい焼きをほおばりながら、車その他の話で盛り上がっていたが、さすがに外では暑いので、早めに次のスポットへ移動することに。


PANDAさんのE46、Yoshiさんの997S4の後を、アレキサンドリアで追跡する。
さすが3.8ℓだけあって、かなり回さないことにはアッと言う間に離される。街中でなければ、姿を見失うのに数十秒もかかるまい。
それに、このリアビュー…
一言で表せば、漢字の「」である。
ただし、全高は低く、そして腰下の幅が尋常でない。
近くで見てもそうだが、少し離れて見るといよいよ異様である。
あまりの異様さに、私はずっと笑いが止まらなかった。


さて、移動時間は意外と短く、次の目的地である「カクキュー」の八丁味噌資料館へ到着。
ここは、私は見ていないがオヤジがいつも見ているNHKの朝の連続テレビ小説「純情きらり」のロケ地だそうで、その影響からか、訪れる客の多いこと多いこと!
「マイスター」のPANDAさんによれば、放送開始前はガラガラだったとか。
やはり、テレビの力は凄まじい…


そして、ここの魅力は、タダでありながら味噌200gのお土産と、味噌田楽や味噌汁の試食ができることである。
(ちなみに、ここの永遠の商売敵であるもうひとつの工場では、お土産が500gらしい。太っ腹な話である)


見学開始を待つ間、八丁味噌ソフトを食す。
ソフトクリームの甘みの中に、八丁味噌のあのピリリとした味わいが垣間見える。
ところがその途中、PANDAさんの勧めで、本来は見学後にありつける味噌田楽をフライング試食。
うおっ! この濃厚な辛さ、まさに味噌そのものだ(当たり前か)。
その後にソフトクリームに戻ると、わりと普通のソフトに感じてしまった。
やはり、ストレートの味噌にゃあ敵わない。
(というか、このソフトに味噌を塗って食べれば、あるいは…!?)


しばらく待っていると、見学が始まった。
思いもよらぬ大人数で、ゾロゾロとついて行く。
長い年月を感じさせる旧い蔵。旧国鉄駅に掲げられていたという立派な看板。改造すれば中に住めてしまいそうな巨大な樽。そして、ガイド顔負けのPANDAさんの解説。
外の暑さとは正反対の涼しく快適な蔵の中で、楽しいひと時を過ごした。

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でもって、見学が済んだら試食!
味噌汁には、合わせ味噌(大豆&米、だったかな?)と純大豆味噌の2種類があった。
猫舌ゆえ少し冷まして、先にピュアのほうからいただく。いやー、これぞ赤だし! という正統派の味だ。
続いて、合わせ味噌。うん、おいしいんだけど、純大豆の後ではややインパクトに欠ける。
ここは合わせ味噌から先にいただいたほうが、純大豆の味わい深さがより堪能できそうだ。
(ちなみにPANDAさんは味噌汁5杯、田楽12個も食べたそうな… さすがマイスター)


そんなこんなで、味噌蔵見学は終了。
皆さんが喫茶店へ移動となるところで、私はおいとますることに。
またいつかお願いしますと言い残し、アレキサンドリアで発進、南へと舵を取った。


この後、第二のオフが始まる。


(後半へつづく)
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by fch_titans | 2006-05-29 21:44 | 作戦報告


いかん!

モナコGPが始まっている!!


今日の出来事は、また後ほど…



ダダダダダッ(←階段を駆け下りる音)
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by fch_titans | 2006-05-28 23:02 | その他諸々

誘惑に負けて…



今年の5月は、どうもスッキリしなくて困る。
晴れる日もあるにはあるが、それ以上に曇りか雨の日が多い。
ゆえに、週末もたいがい天気は悪い。


そんな状況だから、去る21日のような文句なしの晴天は貴重だ。
となると、どうにもツーリングの虫が疼いてしまう。


特にどこにも行かないつもりだったが、ここまで天晴れな休日、本当にそれでいいのか?
良くない。実に良くない。
さらに、この先の日曜も晴れるなんて保証はどこにもない。次はいつになるか、分かったもんじゃない。


だったら、行こう。


海はGWに満喫したから、山がいいな。
となると、日帰りコースは飛騨高山か、茶臼山。
うーん…




茶臼山にしよう。


9時に基地を出て、東名阪を飛ばす。
高速を下りたら、猿投グリーンロードへと続く県道へ。思いのほかスムーズに流れていた。
グリーンロードでは、ETCカードが使えるようになっていた。
少し前までは、クレジットカードも使えなかったはずだが、便利になったものだ。


グリーンロードのPAでトイレ休憩。
トイレの中には、相変わらずツバメが巣を作っていた。
その真下の床には、フン対策としてビニールが貼られていた。
巣を壊さずに残してあげる心遣いに、どこかホッとした気分になった。


終点までは行かず、ひとつ手前の枝下インターで下りて、県道へ。
矢作川を遡る定番コースだ。
ここ数年は効率重視で北岸のルートを走ることが多かったが、今回は初心に帰って南岸へ。


なぜ「初心」なのかって?
茶臼山は、原付時代、記念すべき初キャンプツーリングの目的地であったからだ。
その第一回のルートが、この南岸だった。
原付だからスピードがあまり出ず、交通量の少ないほうを選ぶ必要があったからだが、
この狭い南岸ルートは、木々がうっそうと生い茂るという、ある意味、趣深いルートでもある。


ここに、そのときの写真がある。
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今からほぼ10年前に撮ったもので、だいぶ色褪せてきている。
その当時を思い出し、同じような写真を撮ってみた。





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ありゃ? 場所が違っていたか…
まあ、雰囲気は似ているが。


あれから10年かぁ。


当時の私は、お気楽な大学生だった。
10年経った今、メインストリートから大きく外れ、またこんなバイクに乗っていようとは、その時の私には想像できるはずもなかった。


でもまぁ、こうして五体満足で、大好きなバイクで走り回れるなら、いいか。


何年経っても変わらない風景の中、当時と同じように木漏れ陽を浴びながら狭いクネクネ道を流した。
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奥矢作湖畔を抜け、国道を大きく迂回すると、やがて茶臼高原へと通じる県道へ。
徐々に高度を上げていく中で遭遇したのは、ルノー・スポールスピダー。
走っている姿を見たのは、初めてだった。
ドライバーは登りのワインディングをゆったり流していたが、コーナリングは驚くほど軽快で
、回頭性の良さを如実に表していた。


着いた。茶臼高原だ。
かかった時間は2時間43分。
寄り道もしたはずなのに、こんなに早く着くとは。


人造池のそばで、ふもとのスーパーで買ったコロッケをほおばる。
食べ終わったら、久々に茶臼山の頂上展望台へ登ろうかと考えていたが、あまりに鬱蒼とした登山道に、足が止まる。
ついさっきトイレに行こうとした時、何かがガサッと動いたのを見て、おじけづいてしまったのである。
「蛇とか出たらヤだな~…」
結局、頂上はまたのお楽しみにして、帰ることに。
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R153をひた走り、再びグリーンロードへ。
帰りには名古屋・大須に買い物に寄った。
山から下りてきた後の名古屋の街は、余計に暑苦しく感じられた。


17時を回ったころ、基地へ帰還。
いい日曜だった。
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by fch_titans | 2006-05-24 23:22 | ツーリング

たまにキレてないっす。


月曜に、早くも作業完了の連絡を受けた。


勤務終了後+強い南風(=逆風)ということもあり、今回はおとなしく電車で引き取りに向かう。
N鉄道N駅にジムを停め、シャア専用電車に乗り込む。


金山駅で降りてから、歩いて10分ほどで指定工場に到着。
支払いを済ませ、なぜかバイク話で盛り上がった後、アレキサンドリアのコックピットの乗り込む。暖気をしてくれていたようで、放置中かなり調子の悪かったエンジンはほぼ普通に回っていた。


オヤジマジェやサイコガンダムに慣れていたために、加速が遅いなぁなどと感じたが、やっぱりこれはこれでイイ。車両感覚も徐々に取り戻し、ご満悦である。
いやー、これで自転車回収のために雨の中歩いて行かなくても済むわ。


で、調達任務を命じられていたので、基地へは寄らずに直接ディスカウントストアへ。
ちょっとシフトの入りが渋く感じられることもあるけど、まあ順調か。


大量の物資を調達して積み込み、お次は先ほど駅に停めたジムの回収に向かう。
信号が赤なので、ブレーキを踏みつつシフトダウン…


…あれ??






は、入らない!!
またしても、シフトチェンジが利かない!!!






お、落ち着け、いろいろやってみるんだ。
ダブルクラッチ… ダメだ。
エンジンの回転を上げて… もダメか。
んじゃ、気合で… やっぱりダメ。


そうこうしながらもがいていると、どうにかシフトレバーが3速に入り、信号も青になったので、超半クラッチで発進に成功。


だが、またしても赤!
ここは夜になると、立て続けに赤に引っ掛かるよう、某国家権力に仕込まれている区間であった。
そのたびに、3速発進でピンチをしのぐ。


命からがら駅前に停止するも、再び発進できるのだろうか?
とりあえずジムを収納し、エンジンをかけ、シフトを試みる。


…あかん。


……あきまへん。


………わややがな。


…………ぁ入った!


JAFが頭をよぎったその時、幸運にも入ってくれた。
ただし、また3速だが…


で、駅前通の終わりに、またしても赤信号。
長すぎるので、クラッチを踏みっぱなしにはできずニュートラルに。
あーあ、もうヤケクソだ。どうせ入らないんだろ?
もうすぐ青に変わりそうなので、期待せずにシフトレバーを1速に…






すんなり入った。


「??????」
もうワケが分からない。


しかし、冷静に状況を分析してみた結果、どうもクラッチが完全に切れていないのでは? という仮説が浮上した。
しかもそれは、一定の法則には従わず、気まぐれに起こる。


クラッチが切れきれていない。
しかし、ペダルはちゃんと奥まで踏み込んでいる。
ペダルは奥まで…
ペダルの奥…
「あれ? これって…」
私は、フロアマットに着目した。
これを取っ払えば、ストロークが少しでも稼げるかも!?


いったん基地に戻った私は、おもむろにマットを取り払い、再び走行してみた。


すると、不調の確率が減り、スムーズに入る回数が増えたように感じた。
オイオイ、本当にマットが原因ってか!?


そして、その後の研究で、クラッチペダルをジワリと踏むのではなく、それこそ蹴り込むくらいに瞬時に踏めば、かなりイイ感じであることが判明した。
再三現れた例の症状からも、このキックダウン(?)で脱出に成功している。


と、なると…
結局、原因は何なんだろう?
やはりクラッチのどこかがイカレているのだろうか。
個人的な予想では、連結部のどこかが緩むか何かしていて、そのためにクラッチの分断不全が起こっているように思えてならないのだ。
ワイヤーは切れていなかったし、そもそも新品に交換した。
だから、ワイヤー以外のどこかが怪しい。
あるいは、しんパチさんがコメントでおっしゃっていた、自動調整機構とかいうものかも知れない。


いずれにせよ、このままではとても復活宣言はできないので、しばらく保留である。
あと何日か乗ってみて、大丈夫かどうか見極めなければ。


そして、安全を確信できないことには、今週末の「めいほう作戦」にも参加できないな。
あんな山奥で航行不能になったら、もうお手上げだから…
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by fch_titans | 2006-05-23 23:46 | アレキサンドリア(退役)

キレてないっす。




GWツーリング記を続ける前に、報告である。


実に40日余りにわたり放置されていたアレキサンドリアだが、日曜か月曜にもパーツが入庫するとの連絡があり、本日、ドックに搬送してきた。


輸送艦から降ろしたあと、社長と私で何度も押して停め(しんどかった…)、メカニック氏がボンネットから中を覗く。


すると、




「あれ? コレ切れてないねェ」




「え???」


言われたとおりに覗いてみると…
あぁホントだ、「ベーリ切れてな~い」。


金属線の束のうち、7割ほどが切れてほつれてはいるが、ワイヤー全体として見れば、切断されているとは言えない状態だったのだ。


…ん?
ちょっと待てよ、じゃあ、クラッチペダルがスカスカになった原因は、いったい何?
オイオイオイオイ、何やらまた雲行きが怪しくなってきたぞ!?


まあ、これではどのみち完全に切断するのも時間の問題なので、ワイヤーは予定通り交換することに。
でも、それを換えてからでないと、詳しいことは分からない、とはメカニック氏の談である。


うむむむ…
頼むから、いきなりおおごとにならないでくれよ。
8月の車検の際にみっちり整備してもらうから、それまでは持ちこたえてくれ。


7月には親友の結婚式なんかもあるし、任務は山ほどあるぞ、アレキサンドリアよ!!
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by fch_titans | 2006-05-21 00:47 | アレキサンドリア(退役)



京都南ICから西へ住宅街を横切り、R9へ。ペースの遅い峠区間を越えたら、R372、そして県道を介してR477と継走。
ところが、ここで不思議な現象に出くわした。


そのつなぎの県道だと直感した道へと曲がり、気持ちよく走っていくと、ほどなく国道へ出たのだが、ふとコンパスを見ると、何かがおかしい。地図上では、左折して南へ向かうはずなのに、左折方向は北を指している。まるっきり逆である。何故だ??
訝しく思いつつ、コンパスの不調だと決め付けた私は、左へ舵を取った。そしてしばらく進むと、目に入る光景になぜか懐かしさを感じた。
気のせい? との思いは、やがて確信へと変わる。
「コレ、さっきと同じ風景やん…」
曲がるポイントが早すぎて、1周して同じ場所に戻って来てしまっただけだった…


正しいルートを見つけ、気を取り直して進軍再開。
マップルの情報どおり、R477は快走路だった。
どこにでもありそうな山村の風景を、低い排気音を響かせて駆け抜ける。所々に桜が咲いていることに驚きつつ、桜とはややミスマッチな南米の音楽を聴きながら、何も考えずに南へと向かう。


やがて周りには住宅が目立ち始め、いつしかすっかり街になっていた。
そして、右折してR176へとスイッチしたところから、悲劇は始まった。
だんだん流れが悪くなり、ついにはほとんど動けなくなる始末。少し進んでは止まり、少し進んではまた止まりを繰り返す。道が曲がっていて、前方の様子は見えない。
原因は、他の国道との合流点の信号が短すぎることにあったようだ。

なるべく早く進みたい私にとって、やや痛いロスだった。


ところが! 悲劇はまだ終わらない。
その合流点から先は、さらにえらいことになっていた。
完全に流れが滞ってしまい、先へ進めない!
たまに進んでも、その距離1、2m。そしてまた1、2分は待たされる。
狭い路肩をこの巨馬で必死にスリ抜けるも、トラックに阻まれてジ・エンド。
しかも、またしても前が見えない。
5月の元気な日差しが遠慮なく照りつけ、気温も、水温も、体温も、ついでに血圧まで上がる上がる。


何十分待ったろう、ようやく原因がこの目で確認できた。
事故でもなんでもない、車線が1車線に減るだけのことだった。
しかも、その先の信号のタイミングも効率が良くない。
そこへ、高速渋滞の回避組が流れ込めば、そりゃ渋滞するに決まっている。
あーあ、こんなことだと分かっていれば、初めから山道をクネクネ縫って迂回したのに… もっとも、それはハマってからじゃないと気が付かないのだが。

なるべく早く進みたい私にとって、非常に痛いロスだった。


痛すぎたR176から、ようやく県道50号へと逃れた。防寒対策のカッパを脱ぎ去り、三度仕切り直しだ。
ここから山中の県道を繋ぎまくって、明石の港を目指す。
ぐんぐん標高を稼いで走る。緑がとても気持ちいい。
いやはや、これで遅れを取り戻せる― そんな油断があったのだろうか。


私は見事に、有馬温泉という名の「迷宮」に迷い込んでしまった。


地図の縮尺が小さいために、本来右折すべきところをまっすぐ進んだところが、迷宮の入り口だった。
道を間違えたことに気付いていない私は、突き当たったT字を左折。そして行き詰まる。あれ、何か違うぞ? 仕方なく来た道を引返し、問題のT字を反対方向へ。
これでOKと思いきや、またしても怪しげなT字が現れた。右へ行けば結果オーライだったものを、またしても左折。温泉街の狭くて急な坂を、車に混じって徐行。
みんなよくこんなところにクルマで来るよなぁ、と呆れつつ、混雑を抜けて進むと、見た瞬間にそれと分かる光景に遭遇。
「さっき迷った場所やんけ…」
パニックに陥りかけた私。チックショ、地図がちっちゃいからイカンのじゃぁ~!! と、よーく見ると拡大図が巻末にあったし…

なるべく早く進みたい私にとって、致命的に痛いロスだった。


あまりのやるせなさに、とりあえず写真でも撮ってみた。
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とある観光ホテルの前を3回も通過し、ようやく正しいルートへ。
時刻は早くも11時になろうとしていた。




(勿論つづく)
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by fch_titans | 2006-05-18 01:34 | ツーリング



5月3日、朝5時。
早くも明るくなってきた空の下、私は出発の準備をしていた。


金欠のため、今年のGWはどこにも行かないつもりだったが、天気予報があまりに良すぎたために、ツーリングの虫が疼くのを通り越して暴れ出した。こうなってしまっては、行くしかないだろう。


今回は、淡路島を経由して高知県は室戸へ向かい、香川を回ってまた淡路へ戻り、琵琶湖に立ち寄って帰還するというもである。
当初、5月2~4日の3日間を予定していたが、週間予報が外れ、2日は荒天に。よって、1泊2日で遂行することと相成った。
今回もまた、強行軍の予感が…


お決まりのスタンドにてサイコの燃料を補給し、機関始動。
さて、行くか!


建物の間から差し込む朝日を浴びながら、R22を北上。一宮ICから名神高速~阪神高速を走破し、明石のフェリー乗り場を目指すのだ。


が! インター手前の電光掲示板に、不吉な表示が…
なんと、いきなり10kmの渋滞!?
馬鹿な、4時にネットでチェックした時は、何もなかったのに? とにかく、高速を使わないわけにもいかないので、予定通りICへと進入。 


通行券を取りクリップに挟むと、分岐を左へと猛ダッシュ。
どのあたりから込んでいるのだろう?
だが、答えはすぐに分かった。
茂みから見えてきた本線上に、すでに車の行列が出来上がっていたからだ…
ド初っ端から渋滞…
先が思いやられる。


さすがに10kmともなるとノロノロ渋滞なんてわけにはいかず、ストップ&ノロノロといった状況だ。
ちょいワルライダーなら、何の遠慮も無く路肩を爆走しそうなものだが、軍人たる私は規律に忠実(制限速度を除く)なので、我慢して車と仲良く徐行した。
この時点ではまだ、良心はしっかり生きていたのだ。この時点では…
そんな中でも、動き出した隣の車線で少しでも車間が開けば、即座に飛び込む。
「隙あらば斬る」の心得である。


居並ぶ車のナンバーを見ていると、関東甲信越の車が目立った。
これらの地域の人が中国・山陽道などに抜けるには、基本的にはここを通るしかない。
だから混んでいるのだろうか?
それにしたって、この時間にここまで混むとは思わなかった。好天のためか、景気回復のためか、いろいろ考えられるけど、何にせよ大きな誤算であった。


養老を過ぎたあたりから、ようやく車が流れ出した。
スピードが上がっても、「隙あらば斬る」モードを維持してアグレッシブに攻める。
左手に眩しい朝日を拝みながら、近江の国を疾走する。
いい感じになってきた。これこそ旅だ。


やっとこさ上がってきたボルテージ。だが、それを一気に蹴落とすような悪夢が、眼前に現れた。










「大山崎JCTより先 30km渋滞」


思わず目を擦りそうになる光景だった。
さささ、30ってあーた…


いったん草津PAにて休憩をとりつつ、「ひとり作戦会議」である。
高速はもう何十回と走っているけど、30kmなどという大渋滞は未だに体験したことがない。
一体、どんなんだろう?
2時間ぐらいはかかるのかな?
両側を塀に囲まれた区間を、そんなに長い時間をかけて進めと?
そんなもん、クラッチレバーを握る左手がバテてしまうんじゃないか?
というか、またトイレに行きたくなったら、どうするんだ?


考えること数分、私はある決断を下した。








「やってられまへん」


京都南ICで下りて、一般道を進もう。


瀬田あたりから、また渋滞。
だがよく見ると、その原因は大津SAの順番待ちであった。
ここは、SAの名が付くわりに駐車スペースが狭く、その上、琵琶湖の展望が良いときている。そりゃあ、この人出では簡単にあふれるだろう。
ああ、手前で休憩をしておいてよかった…。


ほどなく京都南ICに到着。
私は名神に別れを告げ、料金所ゲートをくぐった。
サイコを停め、地図を取り出す。
「こう行って、こう行って…よし、そんなとこか」
通るべき道をひととおり確認し、再びエンジンに火を入れ、巨体を加速させる。


時刻は7時10分。
陽は高く昇っていた。


(つづく…はず)
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by fch_titans | 2006-05-15 23:45 | ツーリング