この星が、好きだから― 私は、ティターンズ。


by fch_titans
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欲しいクルマ(輸送艦編)

厳密には「欲しいクルマ」ではなく、「もうすぐ購入を迫られるクルマ」である。
先のディーゼル排気規制により、我が家で10年来働いてくれた輸送艦「鈍行カバラン丸」が、いよいよ6月をもって強制的に引退させられる。その後継機を、もうすぐ決めなければならない。

当初は快速こだま号も一緒に売り払い、並行輸入で手に入るルノー・グランセニック(セニックの後を引き伸ばして、3列目のシートを追加したモノスペース)1台に統合する計画だった。が、こだま号(ルーテシア)は売ってもあまりお金にならない。
それなら、こだま号は残しておいて、輸送艦だけを手頃な中古に買い換えたほうが、維持費の問題を差し引いても、結局は得だろうとの結論に至った。このほうが用途によって使い分けるなど、柔軟に運用できるし。

というわけで、
・予算およそ100万円
・3列シートであること
・あんまりきれいでなくてもいい(色々なもの、時にはゴミをも運ぶため、キレイだと却って勿体ない)
といった要件に沿って、これまで車種の選定を行ってきた。

紆余曲折を経まくって現在、有力な候補に挙がっているのは、以下の3台である。

【トヨタ・エスティマ(先代)】
遠慮なく言えば、私は現行のトヨタ車の中で欲しいものは特にない。自身の偏見も含めて、いろんな理由でトヨタ嫌いなのである。
が、少し前のトヨタには、面白いなと思わせるクルマ、時には崇高な理念さえ感じさせるクルマも稀にある。
先代に限定したのは、相場の都合ももちろんあるが、やはりミドシップであることが大きい。この独特なパッケージングには、まさに崇高な理念を感じる。

ミニバンごとき、MRであろうがなかろうが大して変わらないという意見もあるかも知れないが、世論を見る限りは「だいぶ違う」との所感が多数を占める。

初代エスティマには、幅のデカいオリジナルの後から、幅を5ナンバー枠に縮小したエミーナ&ルシーダ(通称「子エスティマ」)もあるが、これらはあえて次点とする。理由は、確かに幅がスリムで幾分扱いやすそうだが、あくまでオリジナルは「親」エスティマであり、そのアイデンティティを尊重したいのと、エミ&ルシはあまりに多すぎることにある。

親エスはそのデカい幅に苦労するケースも多そうだが、半面トレッドが広いため、床下エンジンと相まって走行安定性はかなり高そうである。

そして、親にしかない特徴に、スーパーチャージャーがある。ターボほどではないにしろ、これがあれば動力性能はだいぶ上向くであろう。ただ、燃費はNAでも街中で5~6km/ℓ、高速でも8~9km/ℓほどと言われているので、S/Cは相当覚悟せねばなるまい。

そして、ミドシップゆえの弱点や、整備性の悪さなど、ネガな部分もけっこうあるが、そういった点もすべて受け入れつつ、あのデカいボディでコーナーを俊敏に駆け抜ける。ある意味、エンスーっぽいではないか。


【ダイハツ・アトレー7(トヨタ・スパーキー)】
超ニッチなこの車種も、これはこれである意味エンスーなクルマだ。
しかしこのクルマの性格は、前述のエスティマとはまさに正反対である。

かつてのスバル・ドミンゴ、今もあるスズキ・エブリィ ランディと同様に、軽の1BOXをベースに7人乗りとしたクルマであるが、アトレー7は唯一、ボディの後方を引き伸ばして拡大している。よって3列目も、座り心地はともかく、スペース的には意外とちゃんと座れるとのことらしい。

そしてこのクルマ独自と言ってもいい仕掛けに、ハイダウェイシートがある。グレードによっては、3列目のみならず、2列目のシートまでも床下に収納できてしまうのだ。欧州車にもシートを全て取り外せるものがいくつか存在するが、床下収納なら、2、3列目が必要になったとき、即座に対応できるのがうれしい。

全長3765×全幅1515mmのサイズに3列シートだから、横方向の余裕がないし、3列フルに使うと荷室はすずめの涙程度。エンジンも1300ccだから、フル乗車+エアコン稼動ともなればエンジンは一杯いっぱいだろう。
だがこのクルマは、あまたある7人乗りのクルマの中で、もっともエコノミーかつエコロジーなクルマであると確信している。

街を見渡せば、大きなミニバンの中にはドライバー一人きりという光景があちこちで見られる。いろんな雑誌、評論などに書いてあるように、たった一人が移動するのにこんな非合理的なことはない。「無駄な空間」を黙々と運ぶというやつだ。
しかし、このアトレー7なら、たとえ一人でも無駄は少ない。占有面積はなんとあのヴィッツ以下だし、燃費もATは意外と悪いけど、MTなら街中でも10km/ℓ以上は期待できる。
エスティマの約2倍だ。そもそもMTが存在すること自体が貴重であり、かつエコである。

それに、ほとんど常に5人以上で乗るなら避けたほうがよいが、少なくとも私に関しては、そんなケースは年に数回。ほとんど1、2人、たまに3、4人である。だったら、コレで十分じゃないか? どうしてもコレではダメという用事があれば、レンタカーを借りるか、2台態勢で臨むかすればいいだろう。狭い道でもスイスイ行けそうだし、維持費やパーツ代もより安く上がりそうだ(もちろん性能はそれなりだろうが)。

おお、書いてるうちに、だんだん本気で欲しくなってきたぞ。


【日産・セレナ(ディーゼル)】
サイズはそんなにデカくなく、まあ適正。車体構成も、特筆すべき点はこれといってない。けっこう地味~な車種。
シートアレンジは、キタキツネ等の特別仕様なら3列目が両サイドへの跳ね上げ式なので、要求を満たす。
が、シートアレンジを度外視しても拘りたいのが、ディーゼルエンジンだ。

ディーゼル規制のために買い換えるのに、またディーゼル? それっておかしくね? と誰しもが思うだろう。
しかし、ここでは詳細は省くが、経過措置により、年式によってはあと6年乗ることができるのだ。今回の輸送艦選びは「つなぎ」的要素が濃いので、6年も乗れれば十分だ(だいだい上記の2車だって、年式や耐久性の面で6年もつかどうか分からないし…)

先の某都知事の過剰なまでのディーゼル締め出し運動のせいか、国全体がそういう風潮になってしまい、乗用車においては一時期ディーゼルは絶滅しかけた(最近、商用車でまた規制に対応した新型ディーゼルエンジンが登場しつつあるが)。現行セレナの初期型に存在したディーゼルは、この影響で後にガソリンエンジンに置き換えられてしまったが、このエンジン、私個人としては逸品だと思っている。

かつてディーゼルってのは、低速域ではトルクがもりもりながらも、高速域は苦手だった。が、セレナに載っていたYD25DDTi(2488cc)は、150ps/28.5kgというスペックを誇る。同時期のガソリン仕様に載っていた伝統の(旧式の?)SR20DEエンジンが145ps/19.0kgだから、トルクは大幅に上回るうえに、なんと出力でも凌駕してしまっている。ちなみに我が家のカバラン丸の旧いエンジン(TD27Ti 2663cc)は110ps/24.7kg。これと比べると、パワーは大幅アップ、トルクも確実に上回っている。それでいて車重は200kg以上も軽いとなれば…そりゃ走るよなぁ。

本音を言えば、こういう重量車には断然ディーゼルである。
いつだったか、田舎で叔父のハイエース・バン(恐らく2000cc)を運転したことがあったが、山道でちっとも加速しなかったので驚いた。よほどアクセルの踏み込みが足らないのかな? と、自分の足を疑ってしまったほどだ。たぶんディーゼルターボに慣れてしまっていたためだろう。ガソリン車よりはるかに低い回転域で図太い最大トルクを発揮するディーゼルは、やはり偉大だ。

燃費にしても、アトレー7にはさすがに及ばないだろうが、エスティマは確実に上回れるはず。しかも、動力性能はほぼ互角。そして燃料の単価は安い。幻の傑作ディーゼルを味わうのも、いいかも。

惜しむらくは、年式と新車価格の関係で、予算内に収まる物件が稀なことか。

【次点の候補たち】
○トヨタ・レジアス カバラン丸に最も近いボディ。よって積載力バッチリ。ディーゼルはこれまた強力。だが、年式の都合で相場が高い。それに比べて、ガソリン仕様はちょっとショボい気が…
○ホンダ・ステップワゴン 2列目のシートの、あの「補助席」が…あれはないだろう。
○スバル・トラヴィック けっこうコンパクトで、エンジンは余裕あり。ドイツ車の血を引くだけあって、走りに関してはおそらく最良。が、室内高がさすがに足りないか。新車は比較的安いものの、年式が新しいので相場はまだ高い。


現時点ではエスティマとアトレー7が有力だが、何しろこの2台、あらゆる面で正反対なので、非常に難しい。だが半面、似通っていてどちらにするか迷うよりは、決めやすいだろう。走行性能とゆとりを取るか、あるいは、経済性と合理性を取るか。このどちらを重視するかで、選択ははっきり分かれる。

タイムリミットはあと4ヶ月。資金を貯めながら、じっくり考えようと思う。
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by fch_titans | 2005-03-02 01:08 | クルマ・バイク